画像:住民参画システム利用の手引き 〜地域SNS、公的認証対応アンケートシステム〜
トップページ資料編実証実験の概要>電子アンケート【両地域共通】 1. 両地域での共通アンケート
目次
座長あいさつ
総論
導入検討編
実践編 地域SNS

実践編 電子アンケートシステム
資料編
1. ICT住民参画研究会委員名簿
2.実証実験の概要

地域SNS【長岡】
1. 実証実験の概要
2. 主なコミュニティ
3. 実証実験の成果(例)
4. 災害時の利用
5. グリーンツーリズムでの利用
6. まちづくりでの利用
7. 地域SNS間連携

地域SNS【千代田】
1. 実証実験の概要
2. 主なコミュニティ
3. 実証実験の成果(例)
4. 災害時のリスクコミュニケーション
5. 子どもたちの安心・安全
6. 在住区民・昼間区民・まちみらい・行政との協働
7. 地域SNS間連携
8. 電子アンケート連携

電子アンケート【長岡】
1. 実証実験の概要
2. 主な電子アンケートの概要

電子アンケート【千代田】
1. 実証実験の概要
2. 主な電子アンケートの概要

電子アンケート【両地域共通】
1. 両地域での共通アンケート

参考データ 地域SNS利用状況 (pdfデータ、192KB)

3. 用語解説
電子アンケート【両地域共通】 1. 両地域での共通アンケート

実証実験通期アンケート
タイトル 実証実験通期アンケート
内容 厳格な個人認証を用いた方式と、匿名方式(オープンアンケート)でのアンケートを実施し、回答の内容に差異が出るかを検証した。
対象 主催者:長岡市、ながおか生活情報交流ねっと
千代田区、まちみらい千代田
回答者:(1)公的個人認証アンケート
     (特定モニター/公的個人認証オープン)
     (2)オープンアンケート
実施時期 2005年12月15日 〜 2006年2月21日
回答数 ・特定モニター向けアンケート   :38人
・公的個人認証アンケート     :112人
・オープンアンケート       :168人
アンケート結果 公的個人認証アンケートとオープンアンケートの回答を比較すると
・ アンケートシステムの使い勝手に関する設問では「かなり使いやすい」という回答はオープンアンケートが多かった。ただし「かなり使いやすい」と「やや使いやすい」を合わせた回答については、ほぼ同じ回答率であった。
このことから、程度に差はあるものの公的個人認証アンケートとオープンアンケートで同じ割合の人が簡単と感じていることが窺える。
・ 自由記述回答を求める設問においては、オープンアンケートよりも公的個人認証アンケートの方が、より多くの記述回答が得られた。このことから公的個人認証アンケート利用者からは具体的な意見を得られる確率が高いと考えられる。



地域SNS利用者の意識と利用状況に関するアンケート
タイトル 地域SNS利用者の意識と利用状況に関するアンケート
内容 地域SNS利用者に対して、利用した感想および利用者の意識に関する調査を行った。(東京大学大学院須藤研究室との共同アンケート)
対象 主催者:ながおか生活情報交流ねっと、まちみらい千代田
回答者:オープンアンケート
実施時期 2006年2月11日 〜 2006年2月21日
回答数 ・オープンアンケート(長岡) :21人
・オープンアンケート(千代田):26人
アンケート結果 ・ 人気のカテゴリは、長岡/千代田ともに「地域・まちづくり」が約7割の得票で1位であり、利用者が地域SNSに最も求めるテーマが共通していることが明らかになった。
・ 「地域SNSの中で、どの程度友人・知人も含めた人間関係が広がりましたか」という設問では、「とても広がった」「どちらかといえば広がった」という意見が6割以上集まった。このことから地域SNSを活用することにより人間関係を広げることができるものと推察される。
・ 「地域SNSで役に立つ情報を得られると思いますか」という設問では7割以上が「思う」と回答したことから、地域SNSにより役に立つ情報を提供することができたと考えられる。
・ 「役に立つ情報は主にだれから発信されるものですか」という設問では、「ともだちに登録している地域SNSメンバー」という回答が1位だったこと
から、お互いに実名を開示している間柄である程度信頼関係のある「ともだち」からの情報が役に立つと思われている。
・ 「地域SNSがどのような場面で役に立つことを期待しますか」という設問については、1位が「日常の生活を充実させる(42.6%)」、2位が「災害時の緊急連絡や情報共有を行う(14.9%)」「知り合いを増やす(14.9%)」だったことから、普段日常的に利用しているコミュニティツールが、非常時にも利用できることに対するニーズが高いことが確認された。
・ 「地域SNSは地域の活性化に役に立つと思いますか」という設問については、1位が「リアルのコミュニティに結びつく一つのきっかけになると思う(59.6%)」だったことから、実際のコミュニティ活動との結びつきに対する期待が大きいことが窺えた。
・ 「地域SNSに行政が参加し、情報提供や意見交換を行うことは有効だと思いますか」という設問については、「非常に有効である」「どちらかというと有効である」があわせて78.8%だったことから、地域SNSに行政が参加することの有効性が明らかになった。
・ 「地域SNSを利用したことで新たに知ったこと・発見したことはどんなことですか」という記述設問において、以下のような回答が寄せられた。(以下、抜粋)
■ IT時代にあって、住民の側の発信権を保証できる可能性。
■ 幅広い情報やタイムリーな情報がいつでも入手できる。関連した事柄への情報や仲間もたちどころにアクセスできる。今まで時間とお金をかけて入手していた情報やそれに関連して幅広く知ることができた。
■ 長岡地域にさまざまな特技,関心を持った人材の多さにびっくりしました. これらの人材が街づくりの中へ参加してくれるか,その枠組み作りを考えていく必要性を感じた.
・ 「地域SNSを利用したことをきっかけに自分で始めたことはありますか。その内容について教えてください」という記述設問において、以下のような回答が寄せられた。(以下、抜粋)
■ 「まちおこし」に積極的に参加している。
■ 友人の勧めで始めましたが、地域防災と連絡形態を再認識する良い機会となっています。
・ 「地域SNSについて内容、改良点、今後の展望などをご自身の率直な、ざっくばらんなお言葉でご自由にお書きください」という記述設問において、以下のような回答が寄せられた。(以下、抜粋)
■ 行政からのお知らせ欄はいいですね。 紙の広報とかくるけど、あまり読む暇なくて。
■ 各種コミュニティの整理が必要では。 また、もっとたくさんの地域に広がると良いと思う。
■ もっと住民が運営に関われるようになりたい。地域のことは地域で。
■ 日々の情報が豊富であれば登録者も増えると思う。



電子アンケートシステム実証実験アンケート
タイトル 電子アンケートシステム実証実験アンケート
内容 電子アンケートを活用した実証実験に関するモニター向けアンケートを実施。電子アンケートの操作性および電子アンケートの利用について調査を実施。
対象 主催者:長岡市、ながおか生活情報交流ねっと
千代田区、まちみらい千代田
回答者:(1)特定モニター(長岡市、千代田区)
      (2)一般モニター(ながおか生活情報交流ねっと、まちみらい千代田)
実施時期 2006年2月13日 〜 2006年2月21日
回答数 ・特定モニター(長岡) :78人
・特定モニター(千代田):64人
・一般モニター(長岡) :71人
・一般モニター(千代田):50人
アンケート結果 ・ 「モニター情報の登録操作についてお聞かせください」という設問では、「操作しやすかった」「どちらかといえば操作しやすかった」という回答が、特定モニターで36.2%、一般モニターで61.2%だった。
一方、回答時のシステムログインの操作性(特定モニターは公的個
人認証を利用した認証、一般モニターはユーザID+パスワードに
よる認証)についての設問では、「操作しやすかった」「どちらかと
いえば操作しやすかった」という回答が、特定モニターで62。7%、一般モニターで43.0%だった。
このことから、特定モニター(公的個人認証利用モニター)は一般モニターに比べて「初期登録の操作は難しい」が「初期登録が完了すると以後のログイン操作性は容易である」と感じたモニターが多かったことが窺える。
・ 「メールによる回答依頼により、回答画面へ遷移する操作(URLクリック)についてお答えください」という設問では、「操作しやすかった」「どちらかといえば操作しやすかった」という回答が、特定モニターで76.8%、一般モニターで78.6%という結果になり、メールによる回答依頼は操作性上、有効性が高いことが確認された。
・ 「公的個人認証を利用した基本4情報転写機能(氏名、住所、性別、生年月の転写)に関してお答えください」という特定モニター向けの設問では、「(住所等の入力が不要になり)操作が簡便になった」「どちらかといえば簡便になった」という回答が74.6%だったことから、基本4情報の転写機能は操作性向上に有効であることが確認された。
・ 「電子アンケートにおいて紙アンケートよりも優れていると思うことをお答えください(いくつでも回答可能)」という設問について、特定モニターの回答では、1位は「パソコンで回答ができる(76.1%)」2位は「提出の手間がかからないこと(69.0%)」であり、一般モニターの回答では1位は「提出の手間がかからないこと(77.7%)」2位は「パソコンで回答ができる(73.6%)」だった。
・ 「確かな本人確認が出来る公的個人認証サービスを活用した電子アンケートについてお聞かせください」という設問で「重要な内容のアンケート調査(市町村合併、条例制定に関する意向調査等)に回答する場合は必要だと思う」という回答が、特定モニター(50.0%)一般モニター(47.9%)ともに1位だったことから、特に重要な内容のアンケートの場合には公的個人認証サービスの活用が必要であることが確認された。
・ 「将来的に電子アンケートシステムを行政で利用することについてお聞かせください」という設問については、1位「電子アンケートがよい(特定モニター38%/一般モニター39.7%)」、2位「紙と電子の両方がよい(特定モニター32.8%/一般モニター37.2%)」だったことから、電子アンケートのニーズが高いことが確認された。
・ 「アンケートシステムの操作性等についてお気づきの点がありましたらお聞かせください」という記述設問において、以下のような回答が寄せられた。(以下、抜粋)
■ 市販ソフトのようにファイル一個をクリックするだけでインストールできるようになればいいですね。(導入しないといけないファイルが多くて煩雑でしたJREのバージョン問題やJPKIの入手など)
■ アンケートの操作性は簡単だったが、リーダーライター設定については、送付された資料だけではわかりづらいところがあった。
■ Javaアプレットでの処理で,進行状況が表示されるようになっていると,不安にならずに使えると思います。
・ 「電子アンケートシステムの有効性について、ご意見等ありましたらお聞かせください」という記述設問において、以下のような回答が寄せられた。(以下、抜粋)
■ いつでも回答できる。インターネット環境があればどこでも回答できる 紙に比べ提出が簡単。
■ 公的個人認証サービスを利用した電子アンケートは、精度の高い情報や意見を得られるという点で、大変有効だと思いました。
■ ここまで厳格な本人確認をするわけですから、 選挙の投票などにも利用できるといいですね。 また、携帯用の認証システムが開発されるといいですね。
■ 回答方法の一手段として「インターネットを利用する方」向けには良い。「インターネットを利用しない方」には別の手段で考えて欲しい。
■ 「電子アンケート」という方法を使う時点で,アンケート対象者の母集団に偏りが発生すると思われるので,電子アンケートシステムでアンケートを行う場合は,対象となるアンケートの吟味が必要だと思います。
■ アンケート項目の設定に工夫することで、集計・分析が容易であり、即時に途中経過も把握できる点が特徴と思われる。この特徴を生かしたアンケートのあり方を検討して欲しい



画像:両地域での共通アンケート

総務省 | 財団法人地方自治情報センター