画像:住民参画システム利用の手引き 〜地域SNS、公的認証対応アンケートシステム〜
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目次
座長あいさつ
総論
導入検討編
実践編 地域SNS
実践編 電子アンケートシステム

1. 導入の手順
1-1 導入手順及びスケジュール
1-2 公的個人認証サービスの利用手続き(運用側)
1-3 システム導入方法のケース
1-4 導入ケース別の必要経費
1-5 ソフトウエアの入手方法
1-6 個人情報保護に関する手続き

2. 必要な体制
3. 電子アンケートシステムの活用


資料編
1-6 個人情報保護に関する手続き

個人情報に関して必要な手続きは何ですか?

キーワード
・個人情報保護審議会

関連項目
【実践編 電子アンケート】 3-4 個人情報保護に関する留意点

・ 電子アンケートでは、個人情報を取り扱うことから、各自治体の個人情報保護条例などに基づき、必要な手続きを行う必要があります。

・ 実証実験では、長岡市、千代田区ともに、個人情報保護審議会で事業の概要を説明し、承認を得ました。

個人情報保護審議会資料(長岡市)
ICT住民参画実証実験事業「アンケートシステム」のインターネット接続について

1 諮問の趣旨
  総務省では、情報技術を活用した地域活性化を推進するためにICT住民参画実証実験(ICTとは、Information and Communication Technologyの略で、情報通信技術を活用したコミュニケーションの意)を行っているところであるが、本市においても実験事業を行うこととし、そのために本市のコンピュータ(システムサーバ)とインターネット経由で実験事業のモニター、実験事業の関係団体等のコンピュータとを結合することについて、審議会の意見を求めるものである。

2 事業の名称
  ICT住民参画実証実験事業

3 事業の目的
  インターネットの普及により、ホームページ、電子会議室等を活用することが一般的となりつつあり、これまで時間的制約等の理由により行政情報の入手、自己の意見表明の機会が少なかった層も含めた住民参画の促進が期待されている。
  その一方で、デジタルディバイド(情報通信技術の理解度合による格差)やホームページ等の運営管理のノウハウの不足等による問題点も指摘されている。
  このため、総務省は、住民がインターネットを利用して地域社会に積極的に参画する環境を整えることを目的として、「ICTを活用した地域社会への住民参画のあり方に関する研究会」の提言を受け、長岡市と東京都千代田区をモデル地区に選定して住民参画に必要なモデル・システムを構築することとした。

4 事業の概要
  モデル・システムの構築にあたっては、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス。ネットワーク上で人間関係を広げ、交流することを目的とした場所を提供するサービス)の考えを取り入れ、システム上で地域コミュニティを運営して参加住民の意見集約の過程などを検証する。
  SNSは、ウェブ上で参加メンバーが自分の名前やプロフィールなどをどこまで公開するかを段階的に設定する機能や、知り合い同士が互いにリンクを貼り合う仕組みを備えており、トラブルが起きにくいコミュニティを構築しやすいのが特徴である。
  また、従来、自治体がアンケートを実施する際にはモニター住民の自宅に調査票を郵送し、返送してもらうため手間がかかっていたが、これをインターネットで行うための実証実験も併せて行う。今回の実証実験では、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の情報によりインターネット上で個人を認証するサービス(公的個人認証サービス)を利用する。
事業の概要(図解)
5 期待される効果
  住民への情報提供、住民の意見表明の場面におけるICTの活用方策、建設的な民意形成に向けたルールづくり等について議論を深めるとともに、ICTの活用により行政情報の入手を容易にし、住民の意思を施策により的確に反映させることにより、地方行政への広範な住民参画を促進することが見込まれる。これはバリアフリーの考え方にも合致するものである。
  また、インターネットを利用したアンケートでも正確な本人確認が可能となるため、アンケート実施・回収作業の業務効率が上がり、また、SNSと連携することで地域の課題を把握するといった相乗効果が期待できる。

6 モニター個人情報の取扱いについて
 (1) 個人情報の取扱いに関する基本姿勢
    モニターから預かった個人情報は、長岡市個人情報保護条例に基づいて、長岡市が厳重に管理し、漏えい、不正流用、改ざん等の防止に適切な対策を講ずる。
    なお、モニターになっていただく際に、業務に必要となる範囲において個人情報を目的外に利用し、又は外部に提供することについて本人の同意を得るものとする。

 (2) 取得する情報の範囲
  (1) 氏名
  (2) 住所
  (3) 性別
  (4) 生年月日
  (5) 郵便番号
  (6) 電話番号
  (7) メールアドレス(携帯電話を含む。)
  (8) パスワード(システムに登録する際に必要となる。)
  (9) 電子証明書シリアル番号の転写情報

 (3) 取得する情報の利用目的
長岡市が公的個人認証サービスを利用した実証実験アンケートを実施するために、次のとおり利用する。
利 用 目 的
取 得 す る 情 報
ICカードリーダ・ライターの配布 氏名、住所、郵便番号
実証実験に関する連絡 氏名、メールアドレス
何らかの事由により、メールで連絡ができない場合の電話連絡 氏名、電話番号
本実験におけるシステム登録 氏名、住所、性別、生年月日、メールアドレス、携帯電話メールアドレス、パスワード、電子証明書シリアル番号の転写情報
実証実験アンケートの回答依頼 メールアドレス、携帯電話メールアドレス
本実験協力団体であるNPO法人ながおか生活情報交流ねっとからのアンケートの回答依頼及び地域SNS実証参加への招待 氏名、メールアドレス
モニター区分を指定したアンケートの回答依頼
(居住地域、性別、世代)
住所、性別、生年月日
本実験に対するアンケート又はヒアリング調査依頼 メールアドレス


 
(4) 取得する情報の提供範囲
 本実験の実施のために取得する情報は、以下に記載する関係者の範囲で提供する。なお、当該範囲以外の第三者には提供しない。
 長岡市 NPO法人 ながおか生活情報交流ねっと 松下電器産業株式会社パナソニックシステムソリューションズ社 NTTデータコミュニティプロデュース

 
(5) 個人情報の保管期間
本実験の終了後、今回取得したモニターの個人情報を長岡市が合理的な範囲で速やかに破棄する。

【システムイメージ図】

個人情報は公開ウェブサーバには保存せず、ファイアーウォールにより外部から侵入することができないアンケートシステムのサーバに保存する。アンケートシステムのサーバから直接に外部のコンピュータと結合することはしない。


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