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○ |
今後の行政改革では「何をやるか」に加えて「いかにやるか」に重点を置く「マネージメント改革」が必要。
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○ |
単なる民間の改革手法の「あてはめ」や海外の事例の「まね」ではなく、我が国行政の現状・特質を踏まえた実証的な検討が重要。
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○ 今の行政の問題点(各省庁や有識者ヒアリングで抽出したもの)
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・ 優先順位を設定する仕組みが不十分 |
・ 国民の満足度を図るツールが不十分 |
・ コスト意識が希薄 等
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→ |
今までの行政管理の考え方(「一律・集権管理」、「手続重視」等)から新たな行動原理(「成果志向」、「国民の参加、協働」)に転換する組織文化の改革等によって「新たな行政マネージメント」の実施を目指す「マネージメント改革」が必要。
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※ |
既に独立行政法人制度、政策評価制度の導入等のマネージメント手法を導入中。
(これら各制度に整合的で我が国の実態に見合うよう、体系的な推進を図る必要。)
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(1) トップレベルの改革・・戦略計画を核としたマネージメント・サイクルの完成 |
1) |
戦略計画※の策定 |
2) |
上位の政策目的から導かれる体系的な目標管理型の業績測定 |
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(効果) |
・ |
総花的でなく真に重要な政策課題に集中 |
・ |
行政の各職員に組織のビジョン、政策目標等を共有 |
・ |
国民の参加・協働・監視による戦略計画作り、実施及び修正 等
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○戦略計画とは
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1) |
組織のビジョン・目標の明示と目標間の優先順位の明確化 |
2) |
目標実現のための資源の割当て、資源配分の優先順位の明確化 |
3) |
業績測定の仕組みを併せた形で「計画」「業績」「予算」のリンケージを確保 |
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(2) 現場レベルの改革・・契約概念・権限委譲を柱とした取組 |
1) 「契約」概念の導入: |
トップレベルと現場レベルの間で業績目標とそのために必要な資源配分について交渉、約束
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2) 現場への権限委譲: |
経営資源使用の権限や意思決定権限の委譲 |
3) 報酬期待に応えるスキーム作り: |
人事評価への反映、表彰制度の導入 等 |
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(効果) |
・ |
各職員の自発的・積極的な創意工夫によるパフォーマンス向上(最小の費用で最大の効果) |
・ |
きめ細かな公共サービスの提供、国民の満足度の向上 |
・ |
組織の活性化
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(考えられる取組の例)
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短期的な取組が可能と考えられるもの |
中長期的な取組が必要と考えられるもの |
現場レベルの改革 |
1) |
国民への情報提供・意見聴取の工夫(タウンミーティング・顧客満足度調査等)
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2) |
改善提案募集の仕組み、先進的・実験的取組に対する表彰制度の導入 |
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1) |
権限と責任の現場への付与 |
2) |
コストに比べ必要性・成果に乏しい仕事などの排除 |
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トップレベルの改革 |
各現場レベルでの戦略計画の策定 |
府省、全政府レベルでの戦略計画の策定 |
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○ 政府全体として取り組むべき具体的仕掛け作りの重要性
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(仕掛けの例)
マネージメント改革先行組織の設定,表彰制度の創設,先進事例共有の仕組み,情報化の促進,外部チェックの仕組み作り,国民の意見・提言等の把握,マネージメント改革推進部門の設定・大綱の策定 等
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