生成AI(エーアイ)って何?

大量のデータから、故障(こしょう)の予測(よそく)や詐欺(さぎ)の検出(けんしゅつ)、将来予測(しょうらいよそく)をするなどのAI技術(ぎじゅつ)は、すでに社会の多くの場所で用いられています。
参考ページ:人工知能(AI:エーアイ)のしくみ

これに加えて、学習データを基(もと)に自動で画像(がぞう)や文章等をつくり出すAI、「生成AI」の技術が急速に発展(はってん)してきました。有名なのはOpenAI(オープンエーアイ)が発表した、質問(しつもん)をテキストで入力するとテキストで回答する対話型(がた)AIChatGPT(チャットジーピーティー)」です。その他、テキストを入力すると自動で画像を生成する「画像生成AI」も登場しました。

AIを利用したイラスト作成(文章→イラストの例)
図1:AIを利用したイラスト作成(文章→イラストの例)

一方、生成AIには課題もあります。例えば、生成AIに入力した情報(じょうほう)が流出してしまう可能性(かのうせい)があるため、情報を利用する際(さい)には、機密情報(きみつじょうほう)や個人(こじん)情報を入力しないように注意する必要があります。また、一見正しく見える不正確(ふせいかく)な情報や、偽(にせ)画像・偽動画が簡単(かんたん)に作成することができるようになり、そうして作成された情報が拡散(かくさん)された結果、騙(だま)されたり、混乱(こんらん)を引き起こした事件も発生しています。さらに、AIによって実在(じつざい)するアーティストやイラストレーター、俳優(はいゆう)などにそっくりなものが作られ、権利(けんり)が侵害(しんがい)されたり、本人が損害(そんがい)を受ける問題も起きています。こうした問題に対して、各国や国際会議(こくさいかいぎ)などで議論(ぎろん)が進められています。

AIの悪用
図2:AIの悪用