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「放送分野における個人情報保護及びIT時代の衛星放送に関する検討会」
(第3回会合)議事要旨


 日時
 平成16年5月21日(金) 16時00分から18時30分
 場所
 総務省 第3特別会議室(9階)
 出席者
(1)  構成員(五十音順、敬称略)
 音好宏、畑文雄、鳥居昭夫、藤原靜雄、舟田正之
(2)  総務省
 武智情報通信政策局長、福岡総務課長、安藤放送政策課長、浅見放送技術課長、南地上放送課長、小暮地域放送課長、今林衛星放送課長、伊藤衛星放送課調査官、藤野衛星放送課課長補佐
(3)  事業者・団体
財団法人衛星放送セキュリティセンター
駒沢専務理事、泉谷業務部担当部長
社団法人日本ケーブルテレビ連盟
水島常任理事・事務局長、小林技師長補佐
モバイル放送株式会社
田島マーケティング統括部長、小笠原事業推進部マネージャー
株式会社ビーエス・アイ
藤井取締役 管理・技術本部長、榎本取締役 営業・編成担当
株式会社ビー・エス・ジャパン
清水総務本部長補佐兼総務部長
株式会社ビーエスフジ
北林専務取締役、石川総務局長
 議事内容
(1) 開会
(2) 財団法人衛星放送セキュリティセンターにおける安全管理の取組みについて
(3) 個人情報保護の取組みに関するヒアリング
・社団法人日本ケーブルテレビ連盟
・モバイル放送株式会社
・株式会社ビーエス・アイ
・株式会社ビー・エス・ジャパン
・株式会社ビーエスフジ
(4) 東経110度CSの左旋円偏波を巡る経緯について
(5) 東経110度CSの左旋円偏波の放送利用に関する関係者の意見について
(6) 閉会
 主な議論
 財団法人衛星放送セキュリティセンター(以下「センター」という。)における安全管理の取組みについては、同財団より、同財団及びその顧客事業者の経営上の秘密に亘る事項が含まれるとの申立てがあり、これを考慮して、非公開とした。主な議論は以下の通り。
センターでは、BS標準スクランブル方式(コアテック方式)の有料放送に関して、一元的なセキュリティ管理を行っており、現在、セキュリティ上のトラブルは1件も発生していない。
センターでは、BSデジタル放送限定受信システムにおける鍵管理センター業務のセキュリティ監理業務を受託している。システムのセキュリティ確保、蓄積情報の外部流出の防護のために、種々の配意をしている。
 その後、事務局から席上配布資料について説明がなされた後、個人情報保護の取組みに関するヒアリングを行い、以下のような議論が行われた。
(1) 社団法人日本ケーブルテレビ連盟
マルチプルシステムオペレーター等においては、親会社作成の個人情報保護に関するポリシーが関連会社まで浸透しているところもあるが、ケーブルテレビ事業において圧倒的多数を占める独立系においては、独自に作成している状況。
ケーブルテレビ事業者においては、放送サービスの他にインターネットサービス等も行っている。その場合において、一方のサービスに加入してもらう際に、他方のサービス提供についての利用目的を含めて同意してもらっている場合がある。
(2) モバイル放送株式会社
今年5月に個人情報保護に関する社内規程を制定し、また、全社的取組みとしての個人情報保護運動の展開等を目的にプロジェクトを発足させて、サービス開始に向けて個人情報保護の取組みを進めている。
加入申込みについては、加入者から直接、モバイル放送株式会社におけるカスタマーセンターに出してもらっており、端末の販売だけを販売代理店で行っているため、販売代理店において加入者の個人情報は扱われていない。
(3) 株式会社ビーエス・アイ
個人情報の安全管理は、事業の信用に関わる問題として重く受け止めている。体制の整備に努めているが、トレンドとして、求められる水準はますます高くなってきており、まだまだ課題もあると認識している。
テレビショッピング履歴等の個人情報については、物品の売り手先には提供されず、株式会社ビーエス・アイを入り口として株式会社東京放送の関連会社が管理するデータベースにて管理し、発送業務等も当関連会社から行っている。
(4) 株式会社ビー・エス・ジャパン
会員が資料請求や物品購入を行う際に会員の個人情報をスポンサーなどに開示することは、会員規約で包括同意を得ている。会員が番組を見て資料請求などを行なう際に、個人情報がスポンサーなどに開示される場合には、その旨テレビ画面で告知するような工夫をしている。
会員登録していない視聴者も双方向サービスを利用できるよう「Myアドレス」という仕組みを導入した。「Myアドレス」を使えば、視聴者が予め自分のテレビに個人情報を登録して、資料請求など個人情報を開示する必要がある都度、ボタンひとつで取り出し資料請求することが出来る。
(5) 株式会社ビーエスフジ
テレビショッピングについては、テレビ画面上の物品を購入する場合には、その売り手先に別途電話することとなっており、株式会社ビーエスフジとしてはテレビショッピングに関する個人情報は保持していない。
会員情報の第三者提供としては、スポンサーへの提供があり、サンプルとかアンケートなどのマーケティング活動に使うケースが多い。会員の許諾をメールや電話で得た上で、スポンサーに情報提供している。
  (了)



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