この「電話番号に関するQ&A」は、電話番号の需要の増加や、各電話会社が提供するサービスの多様化に伴って生じる様々な疑問に答え、利用者の皆様に電話番号を深く理解していただき、電話をより便利に使っていただくことを目的として作成いたしました。
「電話番号」についての素朴な「なぜ?」や「どうして?」をわかりやすい解説で幅広く掲載しています。
◆ | 電話番号とは、通話の相手を識別するために使われる、0から9までの数字を組み合わせた番号です。 |
◆ | 普通の固定電話の電話番号は「0-市外局番-市内局番-加入者番号」の電話番号となっていますが、これ以外にも下の表にあるように、たくさんの種類があります。 |
◆ | 詳しくは、下の表の右端の関連Qを参考にしてください。 |
どんな番号? |
どのような使い方? |
関連Q |
00から始まる番号 | 中継する電話会社を使って電話する時や国際電話をかける時に使います。 | Q3、Q4 |
0A0から始まる番号 (Aは0以外) |
携帯電話、PHS、発信者課金ポケットベル等に電話する時に使います。 | Q5 |
0AB0から始まる番号 (A、Bは0以外) |
電話会社が提供する高度な電話サービスを利用する時などに使います。 | Q6 |
0ABCから始まる番号 (A、B、Cは0以外) |
普通に電話する時に使います。(市外通話) (0−市外局番−市内局番−加入者番号) |
Q2、Q8 |
1から始まる番号 | 緊急性、公共性、安全性の観点から重要な時や付加サービスに使います。 | Q7 |
2〜9から始まる番号 |
普通に電話する時に使います。(市内通話) (市内局番−加入者番号) |
Q2 |
◆ | 普通の固定電話の電話番号は、次のようになっています。 |
◆ | 初めの「0」は、国内プレフィックスと呼んでおり、国内通話を示す「合図」です。これに続く市外局番は1〜5桁であり、この部分については地域ごとに郵政省告示で規定しています(市外局番の一覧)。下図のように、市外局番の1桁目は、北から南へいくにつれて数字が大きくなっていきます。また、市内局番は0〜4桁であり、この部分については郵政省が電話会社ごとに指定を行うこととしています(電気通信番号指定状況)。 |
◆ | 市外局番と市内局番の桁数は合せて5桁(一部地域では4桁)ですが、電話番号がたくさん必要な地域では市内局番の桁数が長くなっています。 |
(平成12年4月1日現在)
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◆ | 電話をかけるときに、NTTコミュニケーションズ以外の中継する電話会社を使うには、事業者識別番号に続けて相手の電話番号(「0-市外局番-市内局番-加入者番号」)をダイヤルします。事業者識別番号には次の表のような番号があります。 |
事業者識別番号 |
電話会社 |
事業者識別番号 |
電話会社 |
001 | ケイディディ | 0086 | 九州通信ネットワーク (九州地区のみ) |
0077 | 第二電電 | 0088 | 日本テレコム |
0081 | 東京通信ネットワーク (関東地区のみ) |
(平成12年4月1日現在) |
◆ |
平成13年5月1日からは電話会社選択サービス(愛称:マイライン)が導入されます。電話会社選択サービスでは、「市内通話」、「同一県内の市外通話」、「県外への通話」及び「国際通話」の各通話区分ごとに事前に使用する電話会社をNTT東日本・西日本に登録することにより、事業者識別番号をダイヤルすることなく、登録した電話会社に接続されるようになります。 (例)
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<電話会社選択サービスのイメージ>
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◆ | 電話会社選択サービスの申し込みは、平成13年1月10日から行われます。所定の申込書が必要となります。申込書は平成13年1月10日から各電話会社の窓口で配布される他、郵送も行われます。 | ||
◆ | このサービスは、利用者の同意を得ずに登録電話会社を変更するなどの不正を防止するため、書面による申し込みのみとしています。 | ||
◆ | 平成13年10月31日まで、登録・変更は無料です。それ以降の申し込みについては、登録料が必要となります。なお、このサービスの月々の利用料金は無料です。 | ||
◆ |
登録の申し込みをしなかった場合には、「市内通話」「同一県内の市外通話」はNTT東日本またはNTT西日本、「県外への通話」はNTTコミュニケーションズを利用することとなります。また、利用者が事業者識別番号をダイヤルした場合並びに事業者識別番号を自動的に付加するアダプタ等を利用している場合には、これまでと同様、その電話会社に接続されます。 (例)
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◆ | 電話会社選択サービス導入までは、事業者識別番号をダイヤルしない場合には、「県外への通話」はNTTコミュニケーションズ、「同一県内の市外通話」「市内通話」はNTT東日本またはNTT西日本により電話が中継されていましたが、電話会社選択サービス導入後に、これら以外の電話会社を登録した利用者が、通話ごとにこれらの電話会社を使いたい時には、それぞれの事業者識別番号をダイヤルすれば可能です。 |
事業者識別番号 |
電話会社 |
0033 | NTTコミュニケーションズ |
0036 | NTT東日本 |
0039 | NTT西日本 |
◆ | この電話会社選択サービスとともに電話会社固定サービス(愛称:マイラインプラス)という方式も導入されます。電話会社固定サービスとは、ダイヤルした事業者識別番号やアダプタ等から自動的に発信される事業者識別番号にかかわらず、登録した電話会社に固定的に接続されるサービスです。 | ||||||
◆ |
電話会社固定サービスを利用する場合、登録していない電話会社の識別番号を直接ダイヤルした時や、登録していない電話会社のアダプタ等を利用している時には、当面は、次のような方法で登録された電話会社へ接続していることが通知されます。
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なお、電話会社固定サービスを選択した利用者が、登録した電話会社以外の電話会社に接続したい場合には、通話ごとに電話会社固定サービスを解除することも可能です。この電話会社固定サービスを解除する方法としては、「122」という特別の番号を使用し、次のようなダイヤル手順となります。 「122+事業者識別番号+相手番号」 |
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◆ | 電話会社固定サービスに登録していない利用者は、「122」をダイヤルする必要はありません。もしダイヤルした場合には、次回から不要であることが音声で知らされます。 | ||||||
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なお、「184(発信者番号非通知)」または、「186(発信者番号通知)」(Q12参照)と「122」を同時に使用したい時は、まず先頭に「184」または「186」をダイヤルし、その後、上記のダイヤルをする手順となります。 「184(または186)+122+事業者識別番号+相手番号」 |
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◆ | 電話会社選択サービスが導入されても、新たに電話機を購入したりする必要はありません。 | ||||||
◆ | 電話会社選択サービス、電話会社固定サービスの詳細については、優先接続関係事業者間協議会のホームページに掲載されています。 |
◆ | 日本から外国に電話をする場合は、「(国際プレフィックス)+(相手国の国番号)+(相手国内の電話番号)」の順でダイヤルします。 |
◆ | 日本の国際プレフィックスとしては、現在は事業者識別番号を利用しており、次の表のような番号があります。 |
(平成12年4月1日現在)
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<KDDを利用して日本からアメリカ(ワシントン)に電話する場合>
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<日本テレコムを利用して日本からイギリス(ロンドン)に電話する場合>
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◆ |
平成13年5月1日からは国際通話にも電話会社選択サービス(Q3参照)が導入されます。導入後は、国際プレフィックスとして「010」を利用し、次のようなダイヤル手順となります。
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電話会社選択サービスの登録の申し込みをしなかった場合には、通話ごとに電話会社の識別番号をダイヤルすることになります。 「事業者識別番号+国際プレフィックス(010)+(相手国の国番号)+(相手国内の電話番号)」 |
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携帯電話やPHS、CATV会社による電話など、電話会社選択サービスが導入されない電話の国際ダイヤル手順も、 「事業者識別番号+国際プレフィックス(010)+(相手国の国番号)+(相手国内の電話番号)」 となります。 |
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なお、これまでの国際ダイヤル手順である 「事業者識別番号+(相手国の国番号)+(相手国内の電話番号)」 は、電話会社選択サービス導入後2年間(平成15年4月30日まで)はダイヤル可能です。 |
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◆ | 電話会社選択サービスの詳細については、優先接続関係事業者間協議会のホームページに掲載されています。 | ||||
◆ | 外国から日本に電話をかけるときも、国際プレフィックス、日本の国番号「81」、そして日本国内の電話番号を続けてダイヤルします。 |
<アメリカから東京へ電話する場合>
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◆ | ここで注意しなければならないことは、国際プレフィックスは国ごとに異なっていること、日本国内の電話番号には国内プレフィックス(市外局番の前の「0」)を省略して市外局番からダイヤルすることです。 |
国名(国番号) |
国際プレフィックス |
アメリカ(1)、カナダ(1) | 011 |
イギリス(44)、フランス(33)、ドイツ(49)、イタリア(39)等EU諸国 | 00 |
オーストラリア(61) | 0011 |
韓国(82) | 001(KTを利用する場合) 002(DACOMを利用する場合) |
中国(86) | 00 |
ロシア(7) | 810 |
◆ | ホテル等からの発信の場合は、国際プレフィックスの前に、外線に接続するための番号が必要になる場合があります。 |
◆ | 携帯電話の場合は「090」、PHSの場合は「070」から始まる11桁の番号です。 |
◆ | また、発信者課金ポケベルは「020」から始まる11桁の番号となっています。 |
◆ | 外国から携帯電話に電話をする場合は、国番号「81」に続き、国内プレフィックス「0」を省略し、90からダイヤルします。 |
◆ | 「0△△0」で始まる番号は、特殊なサービスであることをわかりやすくするために電話会社共通の番号として用いられています。代表的なものとしては、料金着信払い通話(フリーフォンサービス)用の「0120」、「0800」(「0120」の番号は全部で10桁、「0800」は携帯電話、PHSと同様に全部で11桁です。)から始まる番号があります。普通の通話では、発信者(電話をかける人)が通話料を支払いますが、「0120」「0800」から始まる番号に電話すればその通話料は着信者(電話を受ける人)が支払うこととなります。 |
◆ | 「0△△0」型の番号はこの他にも「0990」(情報料代理徴収:「ダイヤルQ2」)*)、「0180」(呼数集計:「テレゴング」*)、「0570」(統一番号:「ナビダイヤル」*)、「0170」(メッセージ蓄積・再生:「伝言ダイヤル」*)があります。(*これらはNTT東日本・西日本、または、NTTコミュニケーションズで用いているサービス名称です。) |
◆ | ただし、「0△△0」型の番号の中には、市外局番(御殿場市(0550)等)に使われているものもあります。 |
◆ | 「1△△」型の電話番号は、桁数が短くダイヤルが簡単であり、1から始まるので特別なサービスであることがわかりやすいという特徴があります。このため、警察(110)、消防(119)等の緊急性を必要とする用途、番号案内(104)、故障受付(113)等の電気通信サービスの利用にあたって容易な認識が必要となる用途、時報(117)、天気予報(177)のような既に広く認識されている用途等に使用されています。 |
◆ | また、電話会社が提供する留守番電話サービスの設定や、着信転送機能の設定のような付加サービスの制御、メール送受信のような相手を指定した情報の蓄積・再生等にも使われています。 |
◆ | 緊急性・公共性・安全性の観点から重要な用途などでは、電話会社によらず同様のサービスを行う場合には同じ番号を統一して使うようにしています。 |
(今までの電話をISDNにかえた場合に電話番号は変わるのですか?)
(ISDNでは1本の契約回線で同時に複数の通信が可能との事ですが、電話番号は複数いるのですか?)
◆ | ISDNの電話番号は、市外局番・市内局番を使用した固定電話の電話番号と同じで、次のようになっています。(Q2参照) |
◆ | ISDNがサービスされている地域であれば、引き続き同じ電話番号が使えます. |
◆ | ISDNでは、加入者宅までデジタル化されており、一本の契約回線を多重化して使用しているため、同時に複数の通信が可能です。(基本インタフェース契約者は、同時に2通信まで可能、1次群速度インタフェース契約者は同時に通常23通信まで可能) |
◆ | 電話番号は、契約者回線を識別しているので、同時に複数の通信が可能となっても、契約者回線が1つの場合には、電話番号は一つで利用できます。また、付加サービスにより複数の番号を使用すること(Q9参照)も可能です。 |
◆ | 名刺に「ダイヤルイン」、「直通」と書かれている場合、その電話番号を回せば、会社の受付やオペレータ(交換手)を通さずに、直接相手の机上や担当の部署の電話機につながります。 これらは一般の電話番号と同じですが、次のようなちょっとした違いがあります。 |
◆ | 普通は、加入者までの電話回線1本につき1個の電話番号しか使えないのですが、ダイヤルインサービス等を契約すると回線1本あたり複数の電話番号を使うことができます。 これにより契約する電話回線の数をふやさず、電話番号の数を増やすことができます。ただし、加入者側ではダイヤルイン用の装置が必要です。 |
◆ | 電話番号は電話機ごとではなく、電話会社の営業所と電話加入者を結ぶ電話回線ごとについています。したがって、使っている電話を新たなものに買い替えたり、FAX機能付きのものにしても電話番号は引き続き使えます。 |
◆ | しかし、"FAXへの切替が面倒"とか"FAX使用中に電話が使えない"などの理由からFAX専用に別の電話回線を引く場合には、FAX用として新たな電話番号が使えます。 |
◆ | 加入者と電話会社の営業所はそれぞれ電話線でつながっていますが、NTT東日本・西日本などの電話会社は、営業所からある一定の区域内の加入者までの電話線を計画的に引いています。 |
◆ | そのため、引っ越し先の電話線が、前につながっていた営業所につながっていない場合があります。 |
◆ | 電話番号のうち、市外局番は地域を示しており、市内局番はその地域内にある営業所内の電話交換機(ダイヤルした番号から相手の電話を探してつなぐ機械)を示すようになっています。(Q2参照) |
◆ | したがって、引っ越し先の営業所が引っ越し前と同じならば引き続き同じ電話番号を使える可能性がありますが、引っ越し前と違う場合には、番号は変わることとなります。 |
◆ | 市内局番は電話会社の電話交換機を示すようになっているので、電話会社を変更した場合、別の市内局番となることから、電話番号が変わることになります。 |
◆ | なお、電話会社間の競争を促進し、利用者の利便性を高めるために、普通の固定電話(ISDNを含む)の電話番号及び料金着信払い通話(フリーフォン)の番号について、番号ポータビリティ(電話会社を変更しても同じ電話番号を継続して使用できること)が平成13年以降に導入される予定です。 |
<番号ポータビリティ概念図>
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◆ | 電話に出る前に、誰からの電話か確認したい、迷惑電話やいたずら電話を防止したい等の要望から、いくつかの電話会社は発信電話番号通知サービス(名称は電話会社により異なります)を無料又は有料で提供しています。このサービスを利用すれば、着信側は電話に出る前に発信側の電話番号を知ることができます。 | ||||
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一方、プライバシー保護等の観点から電話番号を通知したくないという要望もあるため、発信側の意思により電話番号を通知しない方法も用意されています。 例えばNTT東日本・西日本の一般加入電話の場合、以下のようになっています。
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◆ | また、発信電話番号通知サービスにより通知された電話番号が不当に二次利用されることを防止するため、郵政省ではサービスを利用する法人や個人の事業者を対象に、通知された電話番号を適正に取り扱うためのガイドラインを制定しています。 |
「発信者情報サービスの利用における発信者個人情報の保護に 関するガイドライン」
(1) 記録目的を明確にし、発信者に記録目的を告げること。 (2) 記録目的の範囲内で利用すること。 (3) 外部への提供は、本人の同意がある場合を除き行わないこと。 (4) 誤りがあった場合には、速やかに訂正・削除すること。
◆ | 電話需要の増大に対応するために、番号変更が必要となります。 |
◆ | 電話番号「0-市外局番-市内局番-加入者番号」の加入者番号部分が4桁であることから、一つの市内局番で利用できる番号の数には限界があります。このため、多くの電話需要に対応するためには、市内局番の数を増やす必要があります。 |
◆ | 市内局番の数を増やすためには、市内局番の桁数を増やす必要があり、番号変更が必要となります。これまでの番号変更のパターンとしては次のようなものがあります。 |
桁ずれによる番号変更 |
桁増による番号変更 |
和歌山(和歌山県):平成11年9月11日 変更 0734-△△-×××× →073-4△△-×××× |
大阪(大阪府):平成11年1月1日変更 06-△△△-×××× →06-6△△△-×××× |
◆ | 平成11年1月1日の大阪府・兵庫県の06地域の市内局番一斉4桁化は、3桁市内局番の4桁化(桁増による番号変更)により、市内局番の数を約10倍にしたものです。 |
◆ | 単位料金(NTT東日本・西日本の場合、平日昼間3分10円)で電話できる地域内で、市外局番を回さずに、市内局番からダイヤルすることができるようにするために番号変更が行われる場合もあります。 |
◆ | 一般的に単位料金で電話できる地域内では、市外局番が同じであるとから、これを省略して市内局番からダイヤルできるようになっています。ところが、一部の地域においては、市外局番が複数存在するため、市内局番からのダイヤルができません。そのため、地域からの要望に応じて、市外局番を統一することで、市内局番からのダイヤルを可能にする場合があります。 |