平成元年版 通信白書

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第1章 昭和63年通信の現況

(2)情報利用指標

 「情報利用指標」の50年を100とした60年の値は90.6となっており,9.4ポイントの減少を示している。60年における家庭内の国民1人当たりの1日平均情報利用時間(平日,土曜日及び日曜日の加重平均)は3時間52分であり,50年に比べ25分減少している(第1-3-12図参照)。
 これは,テレビジョン放送の視聴時間の減少によるものであり,ほとんどの年齢層で減少している。このテレビジョン放送の視聴時間の減少はレジャー活動及び交際といったいわゆる積極的レジャー活動時間の増加が主な原因と考えられる。
 なお,郵政省調査によると,レコードの聴取時間及びパソコンの操作時間等を加えた情報利用時間全体に占めるテレビジョン放送及びラジオ放送の視聴時間(平日1日平均)の比率は約60%,また,新聞,雑誌、書籍等の閲読時間の比率は約20%と既存メディアの占める割合が大きい。
 一方,ワープロ,パソコン,ビデオテックス等の新しい端末及びサービスに対する利用時間は全体の8.6%にとどまっている。しかも,保有しているがほとんど利用していない人の比率が70%近くあり,利用面の情報化はあまり進展していないといえる。

第1-3-12図 情報利用時間の推移

 

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