平成元年版 通信白書

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第1章 昭和63年通信の現況

(4)情報選択性指標

「情報選択性指標」の50年を100とした62年の値は133.2となっており,33.2ポイント伸びている(第1-3-15図参照)。
 特に大きく伸びているのは,情報提供量で,62年では57億9,620万冊(本・枚)と,50年に比べると,65.6%増となった。その中では,特に,印刷系の提供量が全体の9割を超えており,増加率も68.2%増と高い伸びを示している。一方,ビデオテープ等の映像系は絶対数は少ないものの伸び率は大きく,55年から62年に130倍を超える伸びとなっている。
 近年の選択性の幅の拡大の主な要因は印刷系と映像系の情報提供量の拡大によるものと考えられる。
 また,ラジオ放送及びテレビジョン放送の1世帯当たりの視聴可能チャンネル数は,50年の11.5チャンネルから62年では15.3チャンネルに増加している。さらに,新聞,雑誌,CDといったソフトウェアの種類数も50年の13万8,494種類から62年では16万9,006種類に増加している。これらにより表される情報の種類の増大による選択の幅の拡大は50年から62年の間に27.8%の伸びになっている。
 ラジオ放送及びテレビジョン放送の1社1日当たりの平均放送時間により表される情報提供時間は,50年の19時間13分から62年の20時間24分と,6.2%増にとどまっており,放送における選択性の幅は,時間の増大ではなく,チャンネル数の増大という形で進展している。

第1-3-15図 情報選択性指標等の推移

 

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