平成元年版 通信白書

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第2章 重層情報社会の形成と通信

1 地域情報圏の現状

 (1)地域情報圏の形成

 現在,各地域においては,拠点を中心とする様々な活動が営まれ,生活情報や地域特性を有する情報等の交流を通して一つの地域情報圏を形成している。しかし,各地域で形成されている地域情報圏では,人の移動に伴う対話や電話をはじめとする全国的な通信メディアによる情報交流が主となっていると考えられ,地域の情報通信基盤が整備されていない地域も多く,まだ十分なものとはいえない状況にある。また,地域における情報交流は,その目的や情報内容によって様々な形態が考えられ,通勤,通学等を中心とした生活レベルの情報圏や,企業活動や経済活動を中心としたより広い情報圏等のそれぞれのニーズに応じた地域情報圏が形成されているものと考えられる。このような地域情報圏では,ある程度の産業集積や人口集積のある地域の情報拠点を中心とした圏域が形成されている。この情報拠点の情報通信基盤を整備することにより,その地域内の情報交流が一層活発化するとともに,その情報交流の範囲は,次第にその周辺地域に拡大し,地域の活性化につながるものである。また,この地域情報圏の拡大に伴い,隣接する地域情報圏は,重なり合いながら発展していくものと考えられる(第2-2-1図参照)。

第2-2-1図 地域情報圏の形成

 

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