平成元年版 通信白書

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第2章 重層情報社会の形成と通信

(4)地域情報圏の拡大と地域の活性化

 これまで紹介したように,各地域では情報通信システムの構築により,地域における多様な情報の交流が活発化し,地域情報圏は充実し,拡大していく。そして,地域情報圏が充実し,拡大していくことで,地域は,産業,生活,文化等様々な面で活性化し,ひいては地域の発展が促進されていくものと考えられる。
 前述したとおり,ビデオテックスによる在宅注文は,より広い地域に多様な商品情報を提供し,住民の生活利便を向上させるとともに,地元産業の経営の効率化を促進し,地域の活性化をもたらしている。図書館ネットワークによる書籍情報の提供は,より多数の地域住民に対し,より多くの書籍情報を提供し,地域文化の向上に貢献している。また,水道・ガス等の公共サービスの検針情報の効率的収集は,地域住民の生活利便を向上させ,公共事業をより一層充実させている。
 地域における情報通信システムは,まだ立上がりの段階であり,その質的な向上は,今後の課題である。しかし,情報通信システムによる地域の活性化は,着実に実を結びつつある。
 今後もこのようなシステムの構築により,地域情報圏の拡充を進め,それぞれの地域の発展により,我が国全体の発展に結び付けていかねばならない。

 

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