|
第1章 平成元年通信の現況1 情報流通の動向流通する情報量の把握による情報化の定量的な分析として、郵政省では「情報流通センサス」を昭和49年度以降毎年実施している。今年度は、近年の情報通信メディアの変化にかんがみ、情報流通センサスの計量対象メディアを従来の42メディアから34メデイアに整理した(付表1参照)。 また、新しい試みとして、情報の流通過程を明らかにすることを目的として、原発信情報量及び発信情報量の計量を行うとともに、情報量を総合的に把握することを目的として、蓄積情報量の計量も行った(付表2参照)。 供給情報量及び消費情報量により、昭和50年度を基準とする昭和63年度までの情報化の進展状況を見たのが、第1-3-1図である。 総供給情報量の伸び(年平均伸び率6.3%)は著しく、その伸びは実質国民総生産の伸び(同4.4%)を大きく上回っている。特に、昭和59年度以降の伸びが顕著であり、情報化のテンポが近年加速していることが分かる。一方、消費情報量の伸び(年平均伸び率1.7%)は低く、昭和50年度に対してもほとんど伸びておらず、情報流通量にみられる情報化は供給面で進展している。
|