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第1章 平成元年通信の現況(2)ハイビジョンの推進ア ハイビジョン・シティ構想の推進郵政省では、都市の生活空間にハイビジョンを導入し、活気と潤いにあふれた先進都市を構築することにより、地域の活性化と魅力ある都市づくりを目指す「ハイビジョン・シティ構想」を推進しており、2年4月に9地域を指定(二次指定)し、現在、23地域(24都市)をモデル都市として指定している(第1-4-6図参照)。 現在、第一次指定の各モデル都市においては、具体的なシステム構築に着手する段階にきており、郵政省では、財政、税制面の優遇措置を通し、全面的に支援していくこととしている。 モデル都市では、今後システムの構築・運営、ソフト制作等を進めていくこととなるが、システムの導入事例も少ないことから、具体的な計画の推進に当たって、適切な情報の提供、関係機関の協力・支援を必要としている。このため、ハイビジョン関連情報の提供やハイビジョン導入に関する中立的・総合的な相談等を行うことを目的として、元年12月、放送事業者、メーカー、ソフト制作者、電気通信事業者等関係団体により、ハイビジョン・シティ支援連絡会が設立された。 今後、郵政省では、ハイビジョン・シティ相互間等における映像情報利用の在り方、ハイビジョン・シティ間を結ぶ映像情報ネットワークの構成方法、ハイビジョン広域ネットワーク・システムに係る基本システム設計等について、2年度に調査研究を行う予定である。 イ ハイビジョン・ソフトの充実 ハイビジョンの普及促進に当たっては、質・量両面でのソフトの充実が重要であることから、ハイビジョンのソフトの制作及び流通に係る諸課題を整理して、その活性化を図る方策を検討するため、「ハイビジョン・ソフトの制作及び流通の活性化に関する研究会」を開催し、2年3月に報告書を公表した。 ウ 国際花と緑の博覧会におけるハイビジョン・サテライトの展開2年4月から9月まで開催される「国際花と緑の博覧会」の状況等を全国各地のサテライト会場においてハイビジョンにより放映し、博覧会を盛り上げるとともに、ハイビジョンを広く国民に周知することとしている。
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