平成2年版 通信白書

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第2章 国際交流の進展と情報通信

第3節 国際交流の一層の進展に向けて

 我が国を中心とした国際交流は、ヒト、モノ、カネ、情報のあらゆる分野で進展しているが、その交流状況を見ると、相互依存関係を深める一方、地域的な交流の偏在やインバランスが生じている。
 今後、我が国がこのような問題を克服し、世界各国との相互理解と信頼関係を促進させるためには、国際交流の進展を支える情報通信基盤の一層の発展が重要である。
 我が国は、これまで情報通信基盤の発展に向けて、国際機関を通じた協力や協調を基本としながら、アジア・太平洋地域に対してはその地域の一員として国際協力を積極的に行うとともに、北米・EC等の情報先進国との間では、ISDN等の新しい技術の開発を競いあいつつ国際協調に努め、HDTVの標準化等様々な問題の解決に取り組んできたところである。しかし、情報通信分野全般にわたって解決すべき数々の課題があり、世界各国との真の相互理解と信頼関係を促進させる国際交流の実現のためには、これらの課題の解決が不可欠である。
 ここでは、我が国の情報通信分野における国際交流、国際協力及び国際協調の課題等を整理し、相互理解と信頼関係を促進させる国際交流の進展に向けた情報通信基盤等の一層の発展のための方策について記述する。

 

 

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