平成2年版 通信白書

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第2章 国際交流の進展と情報通信

(1)自立的発展の支援のための協力

 今後、我が国が国際協力を進めるに当たっては、自立的な発展のための支援を中心として行っていくことが重要である。
 どの国に対しても100%当てはまる汎用性のある情報通信システムは存在しない。各国それぞれの特性に合った自主開発の必要性が認識され始めており、アジア・太平洋情報圏の中には、経済の進展に伴い、自国の努力で情報通信分野の発展を目指している国が少なくない。
 インドでは、首都と地方を衛星回線で結びコンピュータを利用して地方へ農業、医療、教育、産業等の情報を提供するシステムが構築されている。インドネシアでは通信衛星(パラパ)を利用したテレビの地上中継局等の建設計画がスタートしている。
 このような計画はいずれも自主開発を目的として始められたものであるが、その計画の成否は先進国からの協力がカギとなっている。我が国においても、各国の国情に合った自主開発を支援する、きめ細がい協力を行っていくことが重要である。

 

 

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