平成3年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第1章 平成2年情報通信の現況

(2)国際放送の動向

 2年度における我が国の国際放送は、21言語により、2年4月から12月までは1日延べ44.5時間、3年1月から3月までは1日延べ47時間、全世界に向けて実施された。また、放送番組比率は、ニュース等報道番組が66.5%、国情紹介番組が27.6%、娯楽番組が5.9%であった。八俣送信所(国際放送)
 3年度は、放送時間を1時間拡大して1日延べ48時間、使用言語は新たにペルシア語放送を開始し22言語により実施されている。
 国際放送は、国内送信所(茨城県、八俣送信所)から放送を行っているほか、ガボン、カナダ及び南米仏領ギアナからも中継放送を行っている。また、3年1月にはスリ・ランカからの中継放送が開始された。
 2年度及び3年度における中継局別放送時間数は第1-1-37表のとおりである。
 なお、2年度は、湾岸危機に際して中東地域の在留邦人を含む聴取者に迅速かつ正確な情報を提供するため、2年8月3日以降、通常1日3.5時間のガボン中継による中東向け放送を徐々に延長し、1日11時間の放送を実施した。さらに、通常1日4時間のスリ・ランカ中継による中東向け放送についても、3年1月16日以降これを延長し、1日12.5時間の放送を実施した。
 このように短波による国際放送は、非常時に対応する手段として改めて見直されたところであるが、一般的に入超傾向の強い我が国と諸外国との情報交流においても、我が国の実情、考え方を世界に伝える有効な手段として、今後とも大いに拡充強化されることが期待される。

八俣送信所(国際放送)

第1-1-37表 国際放送の中継局別放送時間数

 

第1章第1節3(1)国際電気通信サービスの動向 に戻る (3)国際郵便の動向 に進む