平成7年版 通信白書

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コラム

コラム1 「フレームリレー」

(1)フレームリレー方式の概要

 フレームリレー方式は、高速で経済的なWAN(Wide Area Network)のニーズに応えるためのデータ伝送方式で、64kb/s〜2Mb/s程度の速度に対応する。
 フレームリレー方式の特徴は、パケット交換サービスで利用されるX.25と似た通信プロトコルであるが、再送制御等の処理を省略しプロトコルを簡素化して処理負担を軽減させたことで、より高速のデータ交換に対応が可能となったことである。このようにプロトコルを簡素化できた背景には、光ファイバを利用した伝送路の回線品質が大きく向上したこと、端末の高性能化により端末に再送制御機能を組み込むことが可能となったことがある。このほか、高速データ通信に加え、論理多重通信ができる、バースト的なトラヒックに耐えうる柔軟なチャネル速度、常時接続が可能といった特徴ももっている。

(2)日本でのフレームリレーサービスの提供状況

我が国では、4年からユーザが自営フレームリレー網を構築するための機器の販売が始まり、5年1月から第二種電気通信事業者によるフレームリレーサービスが始まり、6年11月から第一種電気通信事業者によるフレームリレーサービス(試験サービスとしての提供は6年4月から)が始まった。

 

プトコル構成図

 

 

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