平成7年版 通信白書

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コラム

コラム5 暮らしと情報通信に関する世論調査(2)

-情報通信の高度化に関する意識と情報の地域間格差に関する意識-

 総理府の実施した「暮らしと情報通信に関する世論調査」の結果の中から、「情報通信の高度化に関する意識」及び情報の地域間格差に関する意識」について、紹介する。

1 情報通信の高度化に関する意識

 電話サービスの充実やテレビの進歩などの情報通信の高度化・多様化は、自分の生活や子供にどのような良い影響を及ぼしたかについては、「日常生活が便利になった」を挙げた者の割合が53.5%と最も高く、以下、「知識の向上に役立っている」(32.4%)、「趣味・教養の範囲が拡大した」(24.4%)などの順になっている。一方、どのような悪影響を及ぼしたかについては、「健康によくない」を挙げた者の割合が17.1%、「画一化が進んでいる」が17.0%、「情報に追い立てられ、ゆとりがなくなった」が15.6%、「家族で過ごす時間が減少した」が14.5%などの順になっている。
 近年の情報通信の高度化・多様化により、暮らしが豊かになっている反面、情報通信の利用方法に課題があることがうかがえる。

2 情報の地域間格差に関する意識

 この10年間で、東京と他の地域との情報の格差の変化については、過半数の者(59.9%)が縮まったと答えており、広がったと答えた者の割合(9.2%)を大きく上回っている。
 情報が地域間で格差を生じている原因については、「情報が東京に集中している」を挙げた者の割合が46,9%と最も高く、「地域によって視聴できるテレビ放送やラジオ放送のチャンネル数が少ない」(26.3%)、「地域によって購入できる新聞や雑誌の種類が少ない」(11.4%)などの順になっている。
 情報の地域間格差を是正するために、国や地方公共団体に対して望むことについては、「さまざまな情報通信サービスを利用できるようにする」を挙げた者の割合が25.8%、「地域に密着した情報の流通の促進」が23.8%、「国や地域の行政情報の積極的な提供」が21.5%と高く、以下、「地域の情報を発信したり、東京などの情報を入手できるようにする」(18.5%)、「東京などの情報をリアルタイムで入手できるようにする」(13,3%)の順になっている。


情報通信の高度化の好影響(複数回答) 情報通信の高度化の悪影響(複数回答)


情報の地域格差の原因(複数回答) 情報の地域間格差是正のために望むこと(複数回答)



 

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