平成7年版 通信白書

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第1部 平成6年情報通信の現況

3 郵便サービス

 

(1) 国際郵便物数の動向


 6年度の国際郵便物数は、対前年度比 5.8%増の3億6,596 万通(個)であり、対前年度の伸び率でみると、5年度の 3.4%を上回った。
 これを差立(外国あて)と到着(我が国あて)でみると、差立が対前年度比3.1 %減の1億2,448 万通(個)、到着が同11.1%増の2億4,148 万通(個)であった(第1-1-2-10図参照) 。差立は2年連続で前年度割れとなり、対前年度比の減少率は5年度( 2.4%)より 0.7ポイント拡大した。一方、到着における対前年度比の増加率は5年度(7.1 %増)を上回っており、国際郵便物総数の伸びをもたらした。
 差立の内訳では、通常郵便物が対前年度比3.6 %減の1億1,704 万通、小包が同2.2 %減の294 万個と前年度を下回る一方、EMSは同10.9%増の450 万個と依然として大きな増加となっている。
 EMSの取扱国は6年度に10か国増え、7年3月末現在、世界111 か国(地域)となっている。
 

(2)  国際郵便サービスの改善


  ア EMSの損害賠償制度の改正
 EMSが亡失や損傷した場合等には、従来、郵便物の重量に応じて定められた金額を限度とする実損額を賠償していたが、6年11月から利用者の申し出た損害要償額(最高 200万円)を限度とする実損額を賠償することとした(第1-1-2-11表参照) 。
  イ EMS追跡システムの接続国の拡大
 これまで15か国であったEMS追跡システムの接続国として、6年度には新たにポルトガル、ニュー・ジーランド、ドイツ、オランダ及びスウェーデンが加わり20か国となった。これら20か国あてにEMSを差し出した利用者からの着否照会に対しては、コンピュータを利用した迅速な回答が可能となっている。


第1-1-2-10図 国際郵便の引受郵便物数の推移

第1-1-2-11表 EMS賠償制度の改正内容

 

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