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第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革2 主な情報通信政策1992年3月、シンガポール政府は、「IT2000:インテリジェント・アイランド構想」を発表した。同構想は、2000年に向けて、新しい情報インフラを構築し、シンガポールを「インテリジェント・アイランド」にすることを目標とし、世界のハブへの発展、経済の推進力の加速等によって、情報技術を活用して新しい国家情報インフラを構築することとしている。シンガポールでは、1994年9月に国内電話通信網の完全デジタル化を完了したところであり、今後1997年までには全国的な光ファイバ網整備を実現する予定である。 一方、世界のハブとしてのシンガポールの競争力を維持するため、TASは1995年1月から公衆電気通信サービスの再販を自由化した。これにより、現在シンガポール・テレコムが独占的に提供している各種公衆電気通信サービスについて、再販レベルでの競争導入が図られることとなった。
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