平成7年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革

2 AII構想

 AIIは、アジア・太平洋地域内で、ユーザーが活発に情報通信の利用を行うことを目標としようとするもので、1994年5月の日韓郵政大臣会談において初めて用いられた。AIIの構築は、アジアの持続的経済成長、文化・生活水準の向上もたらすものと期待される。
 1994年8月に我が国の提唱により開催されたAIIに関するAPT臨時会合において、我が国は次の4点を骨子とし、AIIの概念を示した。
 [1] 情報通信基盤整備は、経済発展や社会問題の解決の鍵
 [2] 情報通信基盤整備は、通信網整備、自由な端末接続の推進、アプリケーション開発、アプリケーションを妨げない法的枠組み整備を包含した総合的取組が必要
 [3] AIIは、APTにおける情報通信基盤整備の検討の際の概念
 [4] AIIは、他地域との協力を進め世界的な情報通信基盤につなげるべきもので、このため担うAPTの役割は重要
 これは、加盟各国に対しおおむね理解が得られ、今後APTにおいて、AIIに関する議論を継続していくことが合意された。
 さらに、同年11月のAPT管理委員会においても、APTがAIIの構築に向けて積極的に取り組んでいくことが確認された。

 

第3部第1章第8節1 GII構想 に戻る 第3部第2章 利用者ニーズの変化 に進む