平成7年版 通信白書

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第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革

4 標準化の展望

 マルチメディアが社会に広く普及するためには、ネットワーク、プラットフォーム、アプリケーション間の相互接続性・相互運用性の確保が必須であり、標準化は国際レベルでタイミングよく策定されることが重要となる。また、これまで通信形態やサービス形態で分けられてきた公的標準化機関もメディアの融合に応じて連携を強化し、標準化作業を迅速に行う必要がある。
 これまでみてきたようにマルチメディア分野での標準化のプロセスは、公的標準化機関によるもの、民間の標準化推進組織によるもの、デファクトスタンダードによるものがあるが、これらが全くバラバラに進められ、その結果重複したり、不整合を持つ状況が起きることは避けるべきである。そのためには、ITU等の公的標準化機関が他のものと連携を持ち、必要なものは公的標準として採択するなど整合性のある標準化の推進に努めることが必要である。なお、フォーラム等で作成された技術仕様やデファクトスタンダードの採用にあたっては、公的標準と整合が取れ、安全性等標準としての完成度が高く、標準に係る特許権等の知的所有権が合理的な条件で開放されることが必要である。また、フォーラム独自の活動においてもこれらの考え方の下に作業が進められることが望ましい。

 

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