平成7年版 通信白書

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第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革

1 我が国情報通信産業の国際競争力

 我が国の情報通信産業は、従来より個別技術およびそれを用いた機器の製品化により、国際的な地位を高めてきた。
 第1節で取り上げたシステム・技術には、日本企業が先行したり、主導権を握る部分がある。例えば、事業者向けのATM交換機の分野では、日本企業が開発した製品が米国の事業者による双方向サービス実験のシステムとして納入されている。また、光伝送技術の分野では、日本の企業は技術的にも世界のトップを走っている。また、画像符号化方式の分野では、日本企業が持っていたオリジナル技術を生かして、MPEG-1に基づくビデオCD規格を生みだしている。
 しかし、電子メールや双方向サービス等ネットワークを活用した新しいマルチメディアサービスを実現するには、ハードウェア、ソフトウェアを含めた総合技術が不可欠となっている。この分野では、新たなコンセプトの提案やソフトウェア開発に優れる米国企業の先行が目立っている。

 

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