平成7年版 通信白書

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第3部 マルチメディア化と情報通信市場の変革

2 相互接続性・相互運用性のある情報通信基盤の整備

 国際社会のボーダレス化や文化交流の進展を背景に、インターネットの利用者数・トラヒックの急増等にみられるように情報通信のグローバル化に対するニーズが急速に高まっており、多様なマルチメディア・アプリケーションを提供しうるグローバルな情報通信基盤の構築が求められている。
 一方、各国においては、情報通信基盤の整備は、21世紀に向け、各国が直面している諸課題の解決に重要な役割を果たすとの観点から、情報通信基盤整備に向けた政策を実行に移しつつあるところであるが、グローバルな情報通信基盤の構築に当たっては、開発途上国の情報通信の高度化に対する適切な協力策を講じていくとともに、相互接続性・相互運用性を確保するため、国際的な連携をとりつつ推進していくことが重要である。
 そこで、我が国においては、このような状況変化に的確に対応するため、相互接続性・相互運用性のある情報通信基盤の実現に向け、国際的なビジョン共有、国際的アプリケーションの共同実験や研究開発、マルチメディア時代にふさわしい標準化を図っていく必要がある。
 このため、郵政省では、6年10月に電気通信審議会に対して、「21世紀を展望した高度情報通信基盤の整備に向けた国際的連携の在り方について」の諮問を行っているほか、7年2月ブラッセル(ベルギー)で開催された「情報社会に関する関係閣僚会合」等において積極的な政策対話を推進し、国際的な連携を深めている。

 

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