平成8年版 通信白書

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第1章 平成7年情報通信の現況

4 家庭・地域等の情報化の動向

 (1)  指標で見る家庭の情報化

 我が国の家庭における情報化の進展を、情報を入手するための手段の多様化及び情報を入手するために支出した費用の二つの側面からとらえることとし、それぞれについて情報装備指標及び情報支出指標を作成した(第1-3-22図参照)(各指標の内容については付表23参照)。
 情報装備指標は、家庭における様々な情報通信機器の保有数と様々な情報通信ネットワークへの加入率を指数化して、その推移を表したものである。昭和60年を 100とした6年の指数は、対前年比で 4.5ポイント増加し 190.5となっており、家庭における情報装備は着実に進展していることが分かる。これは、主としてワープロ、パソコン、ファクシミリ等の情報通信機器の保有数の増加が要因となっている。
 情報支出指標は、家計消費支出における情報通信関連支出の推移を表すものであり、情報通信機器の購入、情報通信ネットワークへの加入・継続及び情報ソフトウェアの購入に係わる名目支出を、品目ごとの消費者物価指数で実質化し指標化したものである。昭和60年を 100とした6年の指数は、対前年比で 1.1ポイント増加し 125.9となっており、情報通信関連支出は微増にとどまっている。これは、情報通信機器の購入に関する支出、衛星放送やケーブルテレビの普及の進展に伴い、放送受信料への支出等が順調に伸びているのに対し、放送受信料以外のネットワーク関連の支出及び情報ソフトウェア関連の支出が横ばいとなっている結果である。
 このように、家庭における情報化は、情報通信機器類の多様化が進む一方、ネットワークへの加入による情報通信サービスの利用については、普及が始まったところであると言える。


第1-3-22図 家庭の情報化指標

 

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