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第3章 情報通信が牽引する社会の変革―「世界情報通信革命」の幕開け―4 世界の情報通信市場における戦略的展開今日、グローバリゼーションが進展する中、各国の情報通信市場における競争促進政策とあいまって、欧米各国のキャリア(自ら設備を保有しサービスの提供を行っている電気通信事業者)は、世界市場を対象に生き残りをかけて戦略的展開を進めている。特に、1984年の旧AT&T分割後、米国国内市場で活発な競争を展開してきたAT&T等の長距離電気通信事業者やRHC等を中心に、欧米各国のキャリアは、積極的な海外展開を進めるとともに、国際コンソーシアムの形成により大規模な連携を取りながらグループ間の競争を進めつつある。ここでは、まず、日米欧キャリアの海外への展開状況を明らかにするとともに、国際コンソーシアム計画を含めた日米欧のキャリア間の競争・提携等の動きを概観する。 さらに、情報通信市場として急成長しているアジア・太平洋地域の動向を分析する。
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