平成8年版 通信白書

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第3章 情報通信が牽引する社会の変革―「世界情報通信革命」の幕開け―

(1)  日米欧キャリアの海外展開の動向

 日米欧のキャリアの海外投資の状況(注38) は、第3-1-38図のとおりである。
 累積海外投資額では、AT&Tが約 7,300億円、BTが約 4,800億円、C&Wが約 3,900億円、GTEが約 2,300億円であり、RHCでは、アメリテックが約 1,200億円、USウエストが約 1,100億円、ベル・アトランティックが約 1,100億円、SBCコミュニケーションズが約 360億円となっており、NTTの約 300億円、KDDの約90億円に比べ高くなっている。
 これを各社の総資産額に占める比率で見ると、C&Wが34.8%、BTが20.7%と高い。AT&Tが 9.2%、USウエストが 7.0%、アメリテックが 6.0%、GTEが 5.4%、ベル・アトランティックが 4.6%となっており、これに対してKDDは 1.7%、NTTは 0.3%であり(第3-1-39図参照)、米国及び英国の主要なキャリアに比べ海外への投資が低いことが分かる。
 また、AT&TやRHC等の米国キャリアは、全世界的展開に力を注いでいる。これに対して、我が国のキャリアは、米国、英国、タイ等一部地域に展開しているにとどまる(第3-1-40表参照)。



第3-1-38図 主な日米英キャリアの総資産額と累積海外投資額の関係

第3-1-39図 日米英キャリアの総資産額に占める累積海外投資額の比率

第3-1-40表 米国及び日本のキャリアの主な海外進出状況

 

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