平成9年版 通信白書

本文へジャンプ メニューへジャンプ
トップページへ戻る
操作方法


目次の階層をすべて開く 目次の階層をすべて閉じる

第2章 情報通信政策の動向

第8節 安心できる社会づくりに貢献する防災対策の推進

 1 情報通信を利用した防災対策の推進

  (1) 宇宙観測技術を用いた地殻変動観測

 南関東地域において懸念されている直下型地震に対し、地震関係各機関・組織における取組が急速に強化されている。
 郵政省では、通信総合研究所が開発し研究成果を挙げてきた超長基線電波干渉計(VLBI)及び衛星レーザー測距(SLR)技術を活用し、1cm単位の精度で定常的に地殻変動の三次元的変化を観測できる施設を、5年度から小金井局(東京都)、鹿嶋局(茨城県)、初声局(神奈川県)及び館山局(千葉県)の4地点に順次設置した。8年5月からは、システム稼働実験を開始し、8年10月から本格稼働させ、首都圏広域地殻変動観測を行っている。
 首都圏における地殻変動観測の結果は、直ちに気象庁に報告するとともに、インターネットのホームページ(http://apollo.crl.go.jp/index-J.html)を用いて公表している(第2-8-1図参照)。

第2-8-1図 宇宙観測技術を用いた地殻変動観測の概要
第2-8-1図 宇宙観測技術を用いた地殻変動観測の概要

 

3 宇宙分野における国際協力の推進 に戻る (2)総合防災訓練等における非常通信訓練の実施 に進む