平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

2 ソフト流通構造の変化

 (1) ソフト流通の現状

 放送ソフトの流通構造は、単一メディアによる利用形態から、ワンソース・マルチユースという形態に一部変化してきている。たとえば、あるアニメーションが、地上放送により放送された後に、衛星放送やケーブルテレビにおいて二次利用されたり、パッケージ・ビデオとして販売されたりするように、一つのソフトが複数の市場に対応する流通構造が形成されつつある。二次利用の形態としては、前述のようにソフトの内容を変えずにメディアのみを変えて流通させる「多元的利用」と、アニメーションを書籍として出版したり、ゲームソフトのキャラクターとして用いたりするようなソフトの一部又は全部を他のソフトの素材として利用する「素材利用」とがある。その他の流通形態としては、海外市場への輸出があり、完成品をそのまま輸出する形態と、フォーマットや素材の使用権等の権利を海外へ販売する形態とがある(第3-3-21図参照)。

第3-3-21図 多元的利用の流通構造モデル(例:アニメ)

第3-3-21図 多元的利用の流通構造モデル(例:アニメ)

 

 

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