平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

(2)テレビ番組輸出入の現状

 ア テレビ番組輸出
 郵政省では、7年度のテレビ番組の地域別ジャンル別の輸出番組数について、民放キー局5局に対して調査を行った(第3-4-6図参照)。
 輸出先で最も多い地域はアジアで47.3%、2位が北米で25.7%、3位が欧州で12.2%となっている(第3-4-7図参照)。ジャンル別では、ドラマが全体の36.5%を占め、次に、クイズ・バラエティの36.2%、アニメの9.1%が続いている。
 特にアジア向けのドラマについては、テレビ番組輸出全体の25%を占めており、我が国の放送ソフトの輸出をリードしている。アジア地域へのテレビ番組の輸出が伸びている理由としては、衛星放送、ケーブルテレビの普及によるテレビ番組に対する需要の増大とともに、米国、欧州の番組が多数放映される中、同じアジア地域からの情報に対する需要の高まりがあるものと推測される。
 イ テレビ番組輸入
 テレビ番組の輸入に関しては、9年2月1日から2月28日における地上放送及びBS放送において明らかに外国制作と分かる番組時間を調査した(注17)(第3-4-8図参照)。
 まず、地上放送であるが、4週間の放送時間のうち、外国制作番組の割合は、5.7%であった。確認できた制作地域では、圧倒的に米国制作が多く、86.2%、次が欧州で13.5%となっている。ジャンル別では、映画が最も多く51.8%、以下、ドラマの24.3%、ニュースの7.1%となっている。
 これに対して、衛星放送では、外国制作番組の割合が多く、31.1%が外国制作番組となっている。地域別で最も多いのは、米国制作の72.4%であり、次が、英国を中心とした欧州制作の21.5%、アジア制作の5.1%が続いている。ジャンル別では、やはり映画が最も多く59.7%であり、以下、スポーツの17.4%、ニュースの9.5%となっている。

第3-4-6図 テレビ番組輸出の動向(7年度)

第3-4-6図 テレビ番組輸出の動向(7年度)

第3-4-7図 テレビ番組輸出本数の割合(7年度)

第3-4-7図 テレビ番組輸出本数の割合(7年度)

第3-4-8図 ジャンル別外国制作番組の割合

第3-4-8図 ジャンル別外国制作番組の割合

 

 

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