平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

(4)世界的なメディア産業の再編

 世界のメディア産業では、国際競争市場で優位を確保するため、グローバルな提携や買収・合併が行われている。これらについての典型的な事例を挙げると次のとおりである。
 コンテント事業者が放送事業者を買収した事例としては,娯楽・映画会社であるウォルト・ディズニー社による米国3大ネットワークの一つであるABCの買収が挙げられる。その反対に放送事業者がコンテント事業者を買収した事例としては、放送事業を含む総合メディア企業であるタイム・ワーナー社による、ケーブルテレビ番組供給会社でありCNNを番組として持つTBSの買収が挙げられる。
 また、通信と放送の融合の事例としては、地域電話会社であるUSウエストによる米国ケーブルテレビ業界第3位のコンチネンタル・コミュニケーションの買収が挙げられる。
 このほか、ニューズ社や米国の電機メーカーでありディレクTVを子会社に持つヒューズ社等は、米国、欧州、アジア、南米の各地での買収・提携を進めるなど、国境を越えたグローバルなメディアの再編が行われている。買収・合併や提携により年々複雑になる米国及び欧州のメディア産業の相関状況については、それぞれ第3-4-12図及び第3-4-13図のとおりである。

第3-4-12図 米国メディア産業相関図
第3-4-12図 米国メディア産業相関図

第3-4-13図 欧州メディア産業相関図
第3-4-13図 欧州メディア産業相関図

 

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