平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

4 放送インフラの整備

 5年5月の電気通信審議会答申において光ファイバ網の整備計画が発表されたのを受けて、ケーブルテレビ伝送路の光ファイバ化が進んでいる。光ファイバは、同軸ケーブルに比べて、1)大容量の伝送が可能、2)電気雑音に強い、3)伝送上の劣化が少ない、4)細く軽量であるなどの利点を有している。9年2月現在、56のケーブルテレビが、光ファイバ伝送路と同軸伝送路を組み合わせた光・同軸ハイブリッド方式を採用している。すべての伝送路を光ファイバによって構成した全光方式も、広帯域・高品質伝送が可能なことによる多チャンネル化、双方向機能の高度化に適したシステムとして、研究が行われている。
 また、8年度においては、ケーブルテレビ事業者による光ファイバ網整備を促進するため、電気通信基盤充実臨時措置法の認定を受けて、高度有線テレビジョン放送施設を整備するケーブルテレビ事業者を対象とした「加入者系光ファイバ網整備特別融資制度」の融資枠が拡大されたほか、電気通信システム信頼性促進税制の一部が、ケーブルテレビにも適用されることとなった。

 

 

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