平成9年版 通信白書

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第3章 放送革命の幕開け

(2)放送を通じた国際交流の推進

 ア 放送番組国際共同制作の推進体制
 映像国際放送は、放送番組を通じた国際交流を促進し、諸外国との相互理解を深化させるものと期待されている。しかしながら、アジア地域においては自国制作による放送番組の情報発信が不十分な状況にあり、その充実のための体制整備が必要となっている。
 このような状況を踏まえ、放送番組の国際共同制作を通じて、アジア地域における番組制作レベルの向上と世界に向けた情報発信を推進するため、9年1月、アジア地域の11か国の放送主管庁及び放送事業者による放送番組国際共同制作推進会議が開催され、国際共同制作の必要性と課題並びに国際共同制作の推進方策について検討が行われた。
 また、8年12月から9年3月にかけて、共同制作番組の企画から制作までの課題を明らかにすることを目的として、日本、インドネシア、タイの3か国間における実験的共同制作が行われた。
 イ 放送番組翻訳事業
 諸外国との相互理解の促進、開発途上国の放送の充実発展に貢献するため、日本の放送番組を開発途上国向けに翻訳する事業を、3年4月に設立された(財)放送番組国際交流センター(JAMCO)を通じて支援している。JAMCOでは、8年3月末までに478本の番組を日本語から英語等に吹き替え、21か国延べ790本を、開発途上国を中心に諸外国へ提供している。

 

 

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