平成10年版 通信白書

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第1章 デジタルネットワーク社会の幕開け〜変わりゆくライフスタイル〜

第2節 生活と通信

  4. 趣味・娯楽

(1) 一般的動向

ア 生活時間の変化
 NHK放送文化研究所の「生活時間の時系列変化」によると、人間の行動を、睡眠や食事の「生活必需行動」、仕事や学校、家事等の「社会生活行動」、レジャーやテレビ視聴等の「自由時間行動」の三つのタイプに分けた場合、自由時間行動に費やす時間は一貫して増加傾向にある。
 総理府の「国民生活に関する世論調査」によると、生活の様々な分野の中で、「今後、生活の、どのような面に力を入れたいか」と聞いたところ、「レジャー・余暇生活」に力を入れたいとする者が、高い割合を占めている(第1−2−26図参照)。
 また、「レジャー白書'97」によると、7年調査と比較して、8年調査で参加人口が大きく伸びたレジャーは、外食、国内旅行、ドライブ、園芸・庭いじり、テレビゲームであり、逆に大きく減ったのは映画、海水浴であった。現在の傾向として、キャンプなどの野外活動に対する関心の高まりと、テレビゲームやパソコンなど電子メディアを用いた娯楽の増加が特徴的である。

第1−2−26図 今後、特に力を入れたい生活面(グラフ)
イ 放送番組の中での趣味・娯楽番組の多様化
 NHK放送文化研究所の「生活時間の時系列変化」によると、自由時間のうちテレビ視聴時間が、平日で約8割、土日で約7割と大きな割合を占めている。また、傾向としては、昭和55年以降若干の減少傾向にあったが、2から7年では平日で7.7%増加しており、テレビ視聴は余暇時間の過ごし方として非常に大きな存在となっている。
 一方、放送番組の中での娯楽番組の位置づけを見てみると、日本民間放送連盟の「番組統計」によると、娯楽分野の放送番組は、一貫して40%前後と放送番組中で高い割合を占めている(第1−2−27図参照)。

第1−2−27図 地上波民間放送の10〜12月の平均放送時間(グラフ)
ウ 放送のチャンネルの多様化
 テレビ放送は、従来は地上波放送だけであったが、ケーブルテレビ、BS放送、さらにはCS放送の普及により、視聴可能なテレビ放送チャンネルは、数百チャンネルに増加し、視聴の選択の幅が増大している。また、チャンネルの多様化により、従来はなかったスポーツ、映画、音楽等の趣味・娯楽等の専門チャンネルが出現し、より選択の幅が広がった(第1−2−28図参照)。

第1−2−28図 CSデジタル放送の分野別チャンネル数(グラブ)


 

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