平成11年版 通信白書

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第1章 特集 インターネット

(3)課題

採算性は向上してきているが、技術的運用が今後の課題

「インターネットコマース調査」によれば、過去1年間の最終消費財分野の店舗(サイト)における経営状況に関しては、9年と比較して10年は黒字の店舗が5.0%増、赤字が5.7%減となっており、採算性は向上してきている。また、そもそも利益を目的としていないとの回答も4社に1社の割合で存在する(図表1))。
 インターネットコマースの最終消費財分野に関する技術的な課題としては、9年調査では最も多かった「便利で信頼できる決済手段がない」という項目が8.0%減少し、逆に「回線速度が遅い」が30.2%と、最も多い意見として挙げられている。そのほか「新しい技術に十分に対応できない」(対前年比11.3%増)、「アクセス数等のデータ管理が十分にできない」(対前年比10.0%増)、「技術的なトラブルへの対応が十分にできない」(対前年比5.0%増)と続いている。
 経営上の課題としては、「サイトの認知度が低い」「来訪者数(アクセス数)が増えない」といった、マーケティングについての課題が大きな問題とされてきており、運用コストや運用負荷の問題は減少傾向にある(図表2))。

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