平成11年版 通信白書

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第1章 特集 インターネット

(5)SOHO

電子メールの活用を中心にインターネット活用が定着

 近年、インターネット接続の普及により、SOHO(Small Office Home Office)が注目を集めている。テレワークという新しい就業形態の一つであるSOHOには、通勤の時間的・精神的コストの削減のほか、柔軟な勤務形態の適用など期待されるものは大きい。いわゆるテレワークには、大企業の勤務者が自宅やサテライトオフィス等を職場として業務を行うものも含まれるが、自営業者等が自宅等を職場とするSOHO(図表1))に焦点を当てると、その実態は以下のとおりである。
1)SOHOの概要
 SOHOは、業種によってクリエーター系、システム系、エディター系、ライター系などに分類することができる(図表2))。SOHOは、基本的にはそれぞれの勤務者が即ち独立した企業体であるが、実際にはある程度大きな仕事については複数の勤務者が構成するネットワーク全体で作業を行うことが多い。この場合、最初に仕事を受注してネットワークに割り振る調整者の役割が重要である。仕事を受注するための営業活動や発注者との報酬交渉を対面で行う機会が多いため、調整者には事業運営の基礎的な素養が要求される。
2)SOHOにおけるインターネット活用状況と課題
 インターネットを介した電子メールは、従来、文字情報の伝送が中心であったが、近年、電子メール送受信技術の発達により、画像データ、音声データ、動画データ、さらにはソフトウェアの伝送が容易になった。SOHOにおける通信機器の活用状況については、おおむね図表3)のとおりである。各業種ともほぼ共通しているが、納品手段としては、伝送容量等の制約からクリエーター系などよりライター系などの業種においてインターネットが活用されている。

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