平成11年版 通信白書

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第1章 特集 インターネット

コラム5 インターネット関連事件

宅配毒物自殺事件によりインターネットについて議論

 10年12月、インターネットの掲示板において毒薬物についての質問に匿名(ドクター・キリコ)で回答していた北海道札幌市の男性から、東京都杉並区の女性が毒物を購入のうえ服毒自殺し、毒物を売り宅配したとされる男性も自宅で自殺するという事件が発生した。
 毒物を入手する過程においてインターネットが利用され、自殺者が出たことから、本事件はインターネット社会の危険性を象徴する事件として新聞、テレビ等において大きく報道された。特にインターネットの匿名性の問題、自殺情報、薬物情報の提供の問題などについて様々な議論が起きた。
 また、インターネット上でもこの事件に関して複数の掲示板が形成され、多数の投稿が行われたほか、自殺した男性から毒物を買ったと称する女性がマスメディアの報道内容に対し反論を掲載するなど、多数の議論が交わされることとなった。
 その他、インターネットを介した事件は、図表のとおりである。


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