平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

4 放送の高度化の推進

(3)東経110度衛星によるCSデジタル

衛星放送の高度化及び発展に向けて

 CSデジタル放送は、今まで3機の通信衛星(東経124度、128度及び144度の静止軌道上)を利用してサービスが提供されてきたが、BS-4後発機と同じ東経110度に新しい通信衛星(N-SAT-110)が平成12年10月に打ち上げられ、総務省では当該衛星を利用した放送の実現に向けて検討を進めてきた。
 まず、技術基準において、視聴者利益と放送の健全な普及の観点からCSデジタル放送方式の拡充の検討を行い、平成12年8月にBSデジタル放送とほぼ同一な放送方式をCSデジタル放送方式に追加し、東経110度CSデジタル放送に採用することとした。
 また、東経110度CSデジタル放送においては、デジタル放送の特性を活かしたサービスの高機能化の実現とその推進に十分配慮することとし、周波数の割当や認定方針の策定等の制度整備を行った。
 これらを受け、受託放送事業者については平成12年9月に宇宙通信及びジェイサットの2社に決定し、委託放送事業者については同年12月に18社を認定したところであり(図表)、平成13年末以降に放送を開始し、蓄積型データ放送やインターネット連動などの高機能サービスを中心とした放送を行うことが予定されている。
 さらに、総務省は視聴者が一台のアンテナと受信機でBSデジタル放送と東経110度CSデジタル放送の両方が受信できるような規格の策定や共用端末の早期開発等について、デジタル放送受信機の民間規格を検討している(社)電波産業会や放送事業者及びメーカーに対し要請してきたところであり、その実現が期待されている。

図表 東経110度衛星デジタル放送に係る委託放送事業者
東経110度衛星デジタル放送に係る委託放送事業者一覧

 


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