20 研究開発推進に向けた総合的取組 情報通信分野が、科学技術基本計画における4つの重点分野の一つに  経済や産業の活性化により持続的に経済発展を遂げていくため、また、国民が安心して安全な生活を送るためには、科学技術の重点分野に積極的、戦略的に投資を行い、研究開発の推進を図っていく必要がある。  このような観点から、平成13年3月に閣議決定された科学技術基本計画では、科学技術分野において、  ○新たな発展の源泉となる知識の創出(知的資産の増大)  ○世界市場での持続的成長、産業技術力の向上、新産業・雇用の創出(経済的効果)  ○国民の健康や生活の質の向上、国の安全保障及び災害防止等(社会的効果) について寄与の大きいものとして、情報通信分野を含む4つの分野に対して、特に重点を置き、優先的に研究開発資源を配分することとしている(図表)。  なお、科学技術基本計画においては、「総合科学技術会議は、基本計画が定める重点化戦略に基づき、各重点分野において重点領域並びに当該領域における研究開発の目標及び推進方策の基本的事項を定めた推進戦略を作成し、内閣総理大臣及び関係大臣に意見を述べる。」とされており、今後、総合科学技術会議では、情報通信分野を含めた研究開発の重点領域等を示す推進戦略を作成することとしている。 図表 科学技術基本計画における情報通信分野の研究開発の重点化(科学技術基本計画 抜粋)