平成14年版 情報通信白書

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第1章 特集 IT活用型社会の胎動

第5節 魅力あるコンテンツの流通

要旨

第5節のポイント

 我が国におけるインターネットの普及は引き続き堅調に推移していることに加えて、ブロードバンド回線の利用が急激に拡大している。今後は、ブロードバンドの普及進展に伴い、大容量で魅力あるコンテンツの流通が一層促進されることにより、更にインターネット活用の進展も進んでいくことが期待されている。
 第5節においては、インターネット上でのコンテンツ流通に係る現状と課題を概観する。


(インターネットコンテンツの増加)
○JPドメインにおけるインターネット上のコンテンツの総データ量は平成10年8月からの3年間で6.7倍になり、急激に増加している。特に、動画ファイルと音声ファイルは、総データ量に占める割合とファイル当たりのデータ量が増加している。
○メディア・ソフトの流通市場規模は約10兆9,000億円である。また、一次利用市場で最大のシェア(28.9%)を占める「地上波テレビ番組」が、二次利用市場ではわずか6.5%のシェアにとどまっており、今後は放送番組のインターネットコンテンツとしての利用が期待される。


(インターネット利用者のニーズ)
○インターネット上での高品質なコンテンツを用いたエンターテインメント性の高いサービスに対する期待は高い。
○映像・音楽コンテンツの有料での利用意向については、無料であれば利用したいという人が3割近く、レンタルビデオやレンタルCD程度の価格以下ならば利用したいという意見が大半を占める。
○現在のインターネットコンテンツ利用時の不安や不満としては、コンテンツ不足に対する不満よりも、課金システムに対する不信感や個人情報保護に対する不安感の方が強い。

(インターネット上でのコンテンツの流通促進に向けた課題)
○インターネットの普及等により複製が容易なデジタルデータが広範に流通しているため、著作権侵害等の問題が生じてきている。今後、著作権者の権利の保護と利用者の利便性を両立し、コンテンツの流通を促進させるルール作りが重要となってきている。


 

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