平成14年版 情報通信白書

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第1章 特集 IT活用型社会の胎動

第7節 早期の実現が期待される新規サービスと技術開発

要旨

第7節のポイント

 インターネット利用者の急激な増加に伴い、インターネット利用も質的に変化してきており、通信ネットワーク環境の高速化・多様化、インターネット接続端末の多様化、データやアクセス権管理の高度化等、ユビキタスネットワーク社会の実現に向けた新たなサービス・技術が実用化されつつある。第7節においては、このようなインターネット利用の変化により実現が期待されている新たなサービス及びそれに向けた技術開発動向について概観する。

○個人利用者においては、自宅等の家電を外出時等どこからでも操作できることへの期待が最も高く、いわゆる「ホットスポット」における無線アクセスサービスやユーザー間のコミュニケーションなどに対するニーズがこれに続いている。
○企業においては、営業、保守管理、ミーティング等、様々な企業活動のシーンにおいて情報通信ネットワークを利用したいというニーズが高い。
○公共空間に無線LAN技術等に対応した無線機器を設置した場所(ホットスポット)で高速インターネット接続を提供するサービスについて、一部で商用提供が開始された。
○電波を利用し、接触することなく近接した距離においてICチップのデータを読み書きする非接触型ICカードを応用した、IDタグの利用が検討されている。
○我が国が世界に先んじている分野の一つとしてIPv6の実用化に向けた研究開発があり、IPv6を利用した端末開発から、一般家庭を含むIPv6実証実験網構築までを総合的に実施する「IPv6インターネット実験網」が、世界で初めての大規模実証実験として行われた。
○一元的に管理されている個人情報と、各社がそれぞれ提供しているインターネット上でのサービスと連携することで、高度なサービスを提供するウェブサービスが一部で実用化されている。このようなサービスの提供に対し、個人インターネット利用者の半数以上が、情報セキュリティの確保が重要であると考えている。


 

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