平成14年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

7 放送発展に向けた取組

−ブロードバンド時代の放送の在り方と展望

 技術革新やネットワークのブロードバンド化の進展等を見通して放送分野における政策を的確に展開していくことは、我が国のIT革命を推進する上で重要である。このような中、総務省では以下の懇談会等を開催している。

(1)ブロードバンド時代における放送の将来像に関する懇談会
 情報通信ネットワークのブロードバンド化の進展を展望して、ブロードバンド時代における放送を巡る諸課題について幅広い観点から議論することを目的として、平成13年11月より「ブロードバンド時代における放送の将来像に関する懇談会」を総務大臣の懇談会として開催している。同懇談会では、放送に今後期待される役割や将来の産業像等について議論が行われている。

(2)放送政策研究会
 全放送メディアのデジタル化の進展やインターネットの高度化の進展など、放送を取り巻く環境変化を踏まえ、放送概念の整理、民間放送の在り方、公共放送の在り方など放送政策全般について検討することを目的として、総務省では、平成12年5月より「放送政策研究会」を開催しており、平成13年12月に、NHKの子会社等の在り方、NHKのインターネット利用の在り方等に関する「第一次報告」を取りまとめた(図表)。同研究会は、このほかの検討項目について引き続き審議を行っていくこととしている。
 なお、NHKのインターネット利用及び子会社等の業務範囲等の在り方については、「第一次報告」のほか、「特殊法人整理合理化計画」(平成13年12月閣議決定)においても取り上げられており、これらを受け、総務省では、平成14年3月にガイドライン(放送法の解釈指針)を策定した。

(3)ブロードバンド時代のケーブルテレビの在り方に関する検討会
 ケーブルテレビを取り巻く環境は、デジタル放送時代に対応した最適なデジタル化方策の選択が重要となってきていること、電気通信役務利用放送法の施行等とあいまってIP技術等を活用した放送サービスの可能性が高まっていること等、急速に変化してきているところである。そこで、総務省では、ブロードバンド時代におけるケーブルテレビの更なる発展に向けた課題、今後の発展イメージ等について調査し、ブロードバンド時代のケーブルテレビの在り方について検討することを目的として、平成13年12月より「ブロードバンド時代のケーブルテレビの在り方に関する検討会」を開催し、平成14年6月には最終取りまとめが出される予定となっている。

(4)衛星放送の在り方に関する検討会
 BSデジタル放送、東経110度CSデジタル放送の開始や電気通信役務利用放送法の施行等により新たな局面を迎えている衛星放送のメディアとしての位置付け及びその発展の方向性や当面の衛星デジタル放送の更なる普及について、必要な検討を行うことを目的として、平成14年3月より「衛星放送の在り方に関する検討会」を開催している。

 
図表 放送政策研究会第一次報告(主なポイント)
図表 放送政策研究会第一次報告(主なポイント)
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最新のデータは放送政策研究会第一次報告から入手可能です。

 
参考:放送政策研究会
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