平成14年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

18 動画ナチュラルビジョンの研究開発

−高度な遠隔医療の実現のために

 通信・放送機構では、通信・放送技術の先導的な研究開発として、実物の色を忠実に再現するナチュラルビジョンの研究開発を進めている。
 ナチュラルビジョンは、実物が目の前にあるときに限りなく近い色、質感、立体感、光沢などを忠実に再現することを目標として、現在の色表示システムであるRGB3原色を超えた、多原色を基本とする次世代映像表示・伝送システムの開発を目指すものである(図表1))。
 この研究開発は、通信・放送機構の赤坂ナチュラルビジョン・リサーチセンターにおいて、産学官の連携により世界に先駆けたプロジェクトとして進められており、研究開発の成果は、離島や僻地における高度な遠隔医療等の実現のほか、デジタルアーカイブや電子商取引等様々な分野での活用が期待されている(図表2))。

(研究開発内容)
 1)動画ナチュラルビジョンの収集・伝送技術の研究開発
 2)動画ナチュラルビジョン保存・分析・編集技術の研究開発
 3)動画ナチュラルビジョン多原色変換・表示技術の研究開発
 4)動画ナチュラルビジョンシステム利用技術の研究開発

 
図表1) 多原色による色再現
図表1) 多原色による色再現

 
図表2) ナチュラルビジョンの活用
図表2) ナチュラルビジョンの活用

 
参考:赤坂ナチュラルビジョン・リサーチセンター
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