1 我が国におけるインターネットの着実な普及 −我が国における全世帯の6割がインターネットを利用。利用者数は5,593万人 (1)我が国のインターネット普及状況  我が国のインターネット利用者数は、ここ数年で急速に増加を続けている。総務省が行った通信利用動向調査によれば、平成13年末における我が国のインターネット利用者数(注1)は5,593万人(対前年比18.8%増)と推計され(注2)、1年間で885万人の増加を示し、人口普及率(注3)は44.0%となっている(図表1))。平成17(2005)年には、インターネット利用者数は8,720万人に達するものと見込まれている(注4)。  また、インターネットの世帯普及率については、平成12年末の34.0%から平成13年末には60.5%と全世帯の6割を超え、世帯でのインターネット利用が急速に進んでいることが分かる。インターネット事業所普及率についても68.0%と対前年比で20ポイント以上も増加し、また、企業普及率は97.6%と、既にほとんどの企業で利用されているなど、インターネットの普及は着実に進んでいる(図表2))。 (2)個人のインターネット利用の状況  個人のインターネット利用の状況を端末別にみると、パソコンによるインターネット利用者数は4,890万人であり、携帯電話・PHS、携帯情報端末からのインターネット利用者数は2,504万人となっている(図表3))。  パソコンからのインターネット利用者の利用場所についてみると、「自宅・その他」の利用者が最も多く3,681万人、職場からの利用者が2,716万人、学校からの利用者が1,130万人となっている(図表4))。 図表1) インターネットの人口普及状況 図表2) 世帯・企業・事業所でのインターネット普及率 図表3) 端末別にみた個人のインターネット利用者数・比率 図表4) 利用場所別にみたパソコンからのインターネット利用者数 郵送アンケート調査及びウェブアンケート調査について   郵送アンケート調査は、国民全般のインターネット利用状況に関する基礎的なデータを得ることを目的としており、無作為抽出した者を対象としている  他方、ウェブアンケート調査は、日常的にインターネットを活用している人における状況を調査することを目的としており、インターネットホームページ上に公開した調査票へ任意でアクセスし、回答した者を対象としている (注1)ここでは、「インターネット利用者」を、「インターネット(ウェブまたは電子メールのどちらかのみの場合も含む。)を、自宅・自宅外を問わず、パソコン、携帯電話、携帯情報端末、家庭用ゲーム機、インターネット接続機器を設置したテレビ受像機により利用している人」と定義している  平成13年末における我が国のインターネット利用者数の推計手法は以下のとおり  「通信利用動向調査」での郵送アンケート調査において、自宅の内外を問わず、1)パソコン2)携帯電話・PHS・携帯情報端末3)家庭用ゲーム機・インターネット接続機器を設置したテレビ受像機のそれぞれからインターネット(ウェブ閲覧又は電子メールのどちらかのみの場合も含む。)を利用している人の年代別の比率を集計し、我が国の年代別人口構成比に合うように補正。この比率に平成13年末時点の全国の6歳以上の人口(11,959万人)を乗じ、インターネット利用者数5,593万人を算出 (注2)平成13年のインターネット利用者数は6歳以上を対象として推計。なお、平成12年のインターネット利用者数は、15歳以上79歳以下、平成11年までの利用者数は、15歳以上69歳以下を対象とした推計であり、前年比較は厳密なものではない (注3)人口普及率は、インターネット利用者数5,593万人を平成13年時点の我が国の全人口推計値12,718万人(「我が国の将来推計人口(中位推計)」(国立社会保障・人口問題研究所、平成14年1月))で除すことにより算出した (注4)将来推計は平成13年版情報通信白書による