(5)今後活用を望むインターネットサービス −消費に関するサービス、余暇の創出・充実に資するサービスに期待  ブロードバンドの普及は、音楽・動画等の大容量コンテンツの利用を拡大させるなどインターネットの利用を大きく変革する可能性を有するものである。本項では、ブロードバンド利用が飛躍的に進展する中で、利用者が今後どのようなインターネットサービスの活用を考えているのかを、「ITと国民生活に関する調査分析」の結果によりみていくこととする。  パソコンによるインターネットサービスでは、「オークションでの不要品販売」、「交通機関や宿泊施設のチケット予約」、「買いたい商品情報収集」といった消費に関する項目が上位に挙げられている。また、「映画・音楽等のダウンロード」、「レジャー関連情報収集」等といった余暇の充実に対する期待も示されている(図表1))。  また、携帯インターネットサービスでは、「着メロ等のダウンロード」と回答した人が3割を超え一番利用意向が強かった。また、生活の利便性向上に関する利用内容の項目も多くなっており、中でも「交通機関の乗り換え案内」、「地図情報」、「金融機関との取引」といった携帯電話のモバイル性が発揮されるサービスでの利用意向が強くなっている(図表2))。また、将来的に携帯電話にどのような機能があればよいか、または利用したいと思うかを質問したところ、「動画等の送受信機能」を挙げる人が最も多く、「身分証明書機能」、「地図等ナビゲーション機能」がこれに続いた(図表3))。   図表1) 今後活用したいインターネットサービス(複数回答・上位10項目) 図表2) 今後活用したい携帯インターネットサービス(複数回答・上位10項目) 図表3) 今後活用したい携帯機器の機能(複数回答)