2)国内専用線料金 −低廉化が進むものの、国際的にはなお高い水準  各国主要都市の国内専用線料金について、OECDモデル(注)で比較すると、1.5Mbpsでは平成8年度から12年度にかけて、東京は他の都市と比べ最も通信料金の低廉化が進んでいることが分かる(図表1))。しかし、平成12年度における東京の国内専用線料金は、1.5Mbps、50Mbpsともに最も高い水準にある(図表2))。  国内専用線料金について個別料金でみると、平成12年度における東京の国内専用線料金は、1.5Mbps(15km)では各都市と比べおおむね平均的な水準であるものの、その他については最も高い水準にあり、高速、長距離になるに従って料金が相対的に高くなる傾向がうかがえる(図表3))。ただし、我が国では長距離通信事業者によってATM専用線サービスが提供されており、これらを利用した場合は、料金が相対的に最も高い50Mbps(50km)においても218万9,000円と、おおむね平均的な水準となっている。 図表1) OECDモデルによる国内専用線料金(1.5Mbps)の推移(平成8年度を100として指数化) 図表2) OECDモデルによる各都市の国内専用線料金(平成12年度) 図表3) 個別料金による各都市の国内専用線料金(平成12年度) (注)OECDモデル  電気通信サービスの利用料金の国際比較を行うため、OECDが距離帯、時間帯等別のトラヒックパターンを設定したモデル  OECD専用料金バスケット=月額従量料金[OECD設定の品目、距離別本数]