4 電気通信メディアの利用状況 (1)相互通信 −通信回数では固定系端末間が6割を下回る一方、移動系端末間が2割超  平成12年度における通信回数について、固定系端末と移動系端末間の相互通信状況を構成比の推移でみると、移動系端末間の構成比は22.4%(対前年度比4.2ポイント増)と、平成9年度から12年度にかけて約15ポイント上昇し、平成12年度には初めて20%を上回った。他方、固定系端末間の構成比は59.5%(対前年度比4.4ポイント減)と、同期間で約15ポイント低下し、平成12年度には初めて60%を下回っており、固定系通信から移動系通信へとシフトが進んでいることが分かる。なお、固定系端末では着信の割合が発信の割合よりも高くなっているのに対し、移動系端末では発信の割合が着信の割合よりも高くなっている傾向がみられる(図表1))。  固定系端末、携帯電話及びPHSからの端末別着信回数についてみると、固定系端末は固定系端末へ、携帯電話は携帯電話へ、PHSはPHSへと、同一端末間における通信回数が多い傾向がうかがえる。また、携帯電話とPHS間の通信回数は他の端末間の通信回数と比べて少なく、携帯電話から発信したもののうちPHSで着信した割合は1.5%、PHSから発信したもののうち携帯電話で着信した割合は19.2%にとどまっている(図表2))。 図表1) 相互通信回数の構成比の推移 図表2) 加入電話等、携帯電話及びPHSの着信先の状況(通信回数、平成12年度)