第4節 郵便事業 1 概況 −平成12年度の郵便事業損益は赤字額が453億円縮小  郵便事業財政は、平成5年度末に大幅な累積赤字が見込まれたため、平成6年1月に料金の改定を実施するとともに、合理化等の経営努力を行い、平成6年度は単年度損益が黒字に転じた。しかし、平成9年度に戦後初めて郵便業務収入が前年度実績を下回り、単年度利益は大幅に減少した。また、平成10年度も引き続き郵便業務収入が減少したことから、5年ぶりの単年度赤字となった。平成12年度は100億円の赤字となっているが、郵便業務収入が減少した中、人件費及び物件費等の費用を圧縮するなどの経営努力により、平成11年度に比べ赤字額が453億円縮小している。なお、平成12年度末における累積利益金は1,226億円となっている(図表)。  郵便事業財政は依然として厳しい状況にあるが、各種郵便サービスの改善や情報化・効率化等、経営基盤の強化を図ると同時に、増収と経費節減に積極的に取り組み、健全な事業財政の確保に努めていくこととしている。 図表 郵便事業損益の推移