平成15年版 情報通信白書

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第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

3 インターネットを活用したビジネスの動向

(1)インターネットビジネスの市場規模

2007年のインターネットビジネスの市場規模は、13兆円に

1 インターネットを活用したビジネス

 情報通信技術の飛躍的な技術革新、事業者間の競争等により、インターネットを活用したビジネスが急速に発展・成長している。特に、近年、ブロードバンド化の進展を背景に、多数の事業者が多様なサービスを展開している。このように、成長を続けている「インターネットを活用したビジネス」は、低迷する我が国経済の活性化に寄与する。
 「インターネットを活用したビジネス」は、情報の伝達・提供にかかわる「インターネットビジネス」とネットワーク上で商取引を行う「電子商取引」に分けることができる。また、「インターネットビジネス」は、サービスのレイヤー(階層)に注目して、端末・システム層、ネットワーク層、プラットフォーム層、コンテンツ・アプリケーション層に分類することができる(図表1))。
 「インターネットビジネス」は、堅牢な施設と広帯域バックボーン回線により高速・安全なインターネット接続環境を提供するiDC(internet Data Center)、高品質のコンテンツ配信を行うCDN(Contents Delivery Network )など特定レイヤーに特化する水平的なビジネスモデル、インターネットプロバイダが認証・課金等のプラットフォームの提供やコンテンツ配信まで手掛けるなどレイヤーを越えて様々なサービスをワンストップで提供する垂直的なビジネスモデル等、多様なビジネスモデルにより展開されている。

 
図表1) インターネットを活用したビジネス(概観図)

図表1) インターネットを活用したビジネス(概観図)

2 インターネットビジネスの市場規模

 平成14年におけるインターネットビジネスの市場規模は6.7兆円であったが、5年後の平成19年(2007年)には13.2兆円と約2倍に増加すると見込まれる(注)。レイヤー別にみると、プラットフォーム層の増加が顕著であり、平成14年の0.3兆円から平成19年の1.9兆円へと5年間で5.8倍に増加している。また、インターネットビジネス市場全体に占める割合では、平成19年には、ネットワーク層が50.6%(平成14年からの5年間で11.4ポイント増)、プラットフォーム層が14.6%(同9.6ポイント増)、コンテンツ・アプリケーション層では8.5%(同2.9ポイント増)となっている。

 
図表2) インターネットビジネスの市場規模の推移

図表2) インターネットビジネスの市場規模の推移
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(注)インターネットビジネスの市場規模の推計方法については、資料1-2-12参照

 
参考:「企業経営におけるIT活用調査」
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