平成15年版 情報通信白書

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第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

(2)インターネットの利用格差の要因分析

利用格差の最大の要因は世代

 インターネットの利用には、世代、性、都市規模、年収の各要因により格差が存在している。この4つの要因が、インターネット利用/未利用に与える影響の大きさを比較するために、分析を行った(注1)
 その結果、インターネットの利用/未利用に最も大きな影響を及ぼしている要因は、世代(注2)である。特に「年齢が13〜19歳」、「年齢が20〜29歳」(影響度0.92)という属性はインターネット利用に最も大きな影響を及ぼしており、若年層のインターネット利用率が高くなっている。逆に、「インターネットを利用していないこと」に最も大きな影響を与えているのは、「年齢が60歳以上」(影響度−1.63)という属性であり、高齢になるほど、インターネットを利用しない傾向にある。
 このことから、我が国におけるインターネット利用格差の解消のためには、世代別の格差の解消が重要であることが示されている。

 
図表 各属性がインターネット利用/未利用に与える影響度※1、※2

図表 各属性がインターネット利用/未利用に与える影響度※1、※2
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(注1)上記は、インターネット利用/未利用について、要因別の属性を同一基準で分析するため、インターネット利用・未利用を被説明(外的基準)変数とし、「世代別」、「性別」、「都市規模別」及び「世帯主年収別」の4要因18属性を説明変数として、数量化II類で解析した
(注2)影響度の最大値と最小値との差が他の要因(性、都市規模、世帯主年収)と比較して最も大きい(2.55)ことから説明される

 

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