平成15年版 情報通信白書

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第1章 特集「日本発の新IT社会を目指して」

(3)国際情報発信を支える国際インターネット回線

我が国の国際インターネット回線は、3年間で11倍に急増

 国のイメージは、情報通信によって伝えられる情報によって形成される部分が大きい。従来、我が国から発信する情報量は、欧米から受信する情報量に比べ少なく、我が国の情報が諸外国に十分伝わっていないとの指摘がなされてきた。我が国は、洗練された伝統文化やアニメーション、マンガ、ゲーム、テレビ番組等の分野で優れたコンテンツを保有している。国際情報発信を著しく容易にするインターネットを活用し、我が国の魅力あるコンテンツの国際発信を増加すれば、海外における日本ブランドや国際的地位の向上、コンテンツの輸出等に好影響をもたらすと考えられる。
 インターネット時代において、国際情報発信を支える我が国の国際インターネット回線の容量は、テレジオグラフィー社の調査によると、1999年の約2.7Gbpsから2002年には約30.3Gbpsと、約11倍に増加しており、東京はアジア第1位のインターネットの国際ハブ都市である(図表1)、2))。

 
図表1) 我が国の国際インターネット回線容量の推移

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図表2) 世界におけるインターネットハブの上位10都市(2002年、国際インターネット回線容量)

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 このように、我が国の国際インターネット回線は整備されているが、アジア地域との回線容量の比重は小さい。
 相手地域の比率では、北米地域が全体の67.8%と3分の2を占め、アジア地域は32.2%、欧州地域は0.1%である(図表3))。また、世界の地域ブロック別の国際インターネット回線容量の比率においても、欧州及び北米の比率が高く、アジア地域の比率は低い(図表4))。今後、我が国は、アジアの一員として、アジア諸国と共同して、アジア全体の国際インターネット基盤の整備に貢献することが期待される。

 
図表3) 我が国の国際インターネット回線の対地別容量の比率(2002年)

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図表4) 世界の地域ブロック別の国際インターネット回線容量の比率の推移

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